暮らし始めた2人は?
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仕事も終わり、雨の中車で蓮井に送られた姫川は、神崎が待つ我が家に帰ってきた。
「ただいまー」
靴を脱いでダイニングへと向かおうとしたとき、浴室からシャワーの音が聞こえた。
姫川は足を止め、浴室をのぞく。
(風呂入ってんのか…)
いたずら心を突き動かされた姫川は、その場に荷物を置き、脱衣所で着ているものをすべて脱いだ。
点灯された浴室の曇りガラスに映る人影を見てニヤリと笑い、中に突入した時のイタズラを考えたあと、ドアノブをつかんで突入する。
「かーんざきぃっ」
すぐ目の前の人物を力強く背中から抱きしめる。
「いやあああああっっ!!?」
明らかに神崎の悲鳴ではなく、姫川は「へ?」と人物を見た。
古市だ。
「なんだなんだ!?」
「どうした古市ィ!!」
神崎の部屋から先程までゲームしていた、男鹿と神崎が悲鳴を聞きつけて浴室にやってきた。
全裸の古市と姫川。
「「――――っ!!」」
「男鹿ぁ…」
「いや、待て違う! 違う違う!! 違うんだ!!」
背景に般若を浮かべている神崎に、姫川は真っ裸のまま必死に言い訳しようとする。
*****
「大体なんで男鹿と古市ウチにあげてんだよ…」
「買い物帰り、雨に降られてるとこ見つけて拾ってやったんだろが!」
「……………」
「他になにか言い分は?」
「……その…」
「言い訳なんてタダだもんなー」
「…す…、すんません…」
「あ゛?」
「すんませんでした。だからそろそろ開けて」
「ヤだ」
「神崎ぃ…」
鍵も閉められていない神崎の部屋の前で、姫川はプライドをかなぐり捨てて土下座していた。
後ろからそれを見守る男鹿と古市。
「なんか…、悪いことしたな…」
「ノックしなかったこいつが悪い」
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