暮らし始めた2人は?
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夏目は大学に行っても例のドラッグストアで働いていて、オレが足を運べば高確率で会える。
ネタを明かせば、単に夏目の勤務曜日知ってるだけ。
商品に品を並べているときは、品を選んでいるように見せかけて仕事や家庭のことについて雑談をしている。
「それでいきなりベランダで始めるってありえないだろ」
「あははっ、もうこの新婚さん」
「そろそろ倦怠期来てもいい頃だと思ったのに…」
「来たら来たで、神崎君が欲求不満になるんじゃない?」
「ねーよ!」
こんな雑談ばっかりだ。
「あ、神崎君、そろそろ…」
「ああ、そうだな」
そろそろ他の店員に睨まれそうになった時は、ちゃんと買い物を済ませる。
あ、そうだ、アレも切れてんだっけ。
オレはトイレットペーパーやティッシュ箱など、生活必要品から先にぽいぽいとカゴに入れ、「アレ」を素早く手にとって素早くレジの列に並んだ。
オレがそれをとりに行ってる間に移動したのか、夏目がレジに立っていた。
気のせいか、いつもよりレジ打ちが遅い気がする。
早くしてくれ。
後ろに女性客まで並び出したぞ。
オレはカゴが見えないように手前に持ってきて隠す。
ようやくオレの番だ。
やはりなんかレジ打ち遅いぞ、夏目。
なぜ「アレ」から先にピッとしてくれない。
酷く落ち着かなかった。
そわそわしてしまう。
すると、なんか後ろのお姉さんがクスッと笑った。
なにが面白かったんだ。
チラッと肩越しに振り返ると、こちらを見てなぜか微笑ましげだ。
そわそわしているのが露骨にわかったようだ。
羞恥で顔が赤くなる。
「おい、夏目、早くソレ袋入れろよっ」
オレは小声で夏目を急かした。
夏目も小声で返す。
「神崎君、姫ちゃんとの性事情は平然と話すクセに、ゴム買う時はすごく恥じらうよねー」
わざわざ持って見せつける。
「…っ!!」
こいつ絶対わざとオレを晒し者にしてる!!
「ありがとうございましたー」
家に帰って半泣きで姫川に話すと、「…無自覚に惚気られたらなぁ」と夏目に同情しやがった。
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