暮らし始めた2人は?
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真っ暗なオフィスでひとり、オレは目の前のパソコンの眩しい画面を睨みながら、苛立ち混じりにキーボードを打っていた。
まさか下の奴らのせいで残業するはめになるとは。
なんでオレがてめえらの尻ぬぐいしなきゃなんねえんだよ。
会社での点数稼ぎもそろそろやめていいだろうか。
時刻はとっくに日付が変わっている。
ケータイを取り出し、神崎にメールした。
“けっこう遅くなる。今なにしてる?”
返信はすぐ返ってきた。
“酒飲んで、のんびりテレビ見てる”
こっちと対照的なのはわかった。
そのあと、仕事の一瞬の息抜きとばかりに神崎とのメールを繰り返していると、だんだん、神崎のメールの返し方にデレが露骨に見えてきた。
“まだ帰ってこねえのか?”
“もう寝てろ。たぶん朝方までかかるかもしれないから”
“いやだ まってる”
酒のおかげか、神崎が出来あがってきたようだ。
何杯飲んだんだよ。
心配しながらもオレは指の動きを速めた。
帰ったらデレの神崎が待ってるかと思うと。
腕時計を見ると、午前2時を過ぎていた。
4時までには帰りたい。
オレがメールを返す前に、神崎からメールがきた。
“さて 今 にゃん月 にゃん日 にゃん時 にゃん分でしょーか?(=^・ω・^=)”
デコレーションアニメの目付きの悪いトラネコが「ニャ゛ー」と吹きだしている。
時刻を見ると、2時22分。
日付は確か2月22日だったろうか。
オレは日時を送りつけたあと、ケータイをポケットにしまって本気で作業に取り掛かった。
3時までには絶対帰る!!
うちの猫のダウン(眠る)前に!!(=^●ω●^=)
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