正直にいきましょう。
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
チビ川にしろチビ崎にしろ、これ以上余計なことを言われないようにと神崎はヒルダに尋ねる。
「おい! こいつらを戻すにはどうすればいいんだ!?」
「ふむ…」
ヒルダは取扱説明書を取り出し、目を通す。
表にはなかったのか、裏に移る。
「……説明書2に続くそうだ。業者め…、入れ忘れたな」
「マジで言ってんのかソレ!!」
なにが信じられないかって、実験前に説明書をちゃんと読んでなかったことだ。
ヒルダはアクババを呼び、飛び乗った。
「これから業者に問い合わせに行く。しばらく待っていろ」
「待ってられるか!! その時にはオレが色々終わってるって!!」
抗議も虚しく、ヒルダはアクババとともに行ってしまった。
チビ川は「邪魔者はいなくなった」と言ってガッツポーズをしている。
「姫川ぁ…っ! てめー一言でも喋ってみろ。屋上から投げ捨てるからなっ!」
「いや…、オレが喋らなくても…」
チビ川は神崎の裾を引っ張り、顔を向かせた。
「神崎、オレのことどれくらい好き?」
「いきなり頭の悪いのキタ!!」
「わかってんだろ。宇宙で一番愛してるって…」
「かなり頭の悪い返しをするなチビオレェ!!」
チビ崎を捕まえようとするが、姫川は無言で神崎を羽交い締めしてそれを阻止する。
「姫川はオレのどこが好き?」
「おい黙れよ!! マジ殺すぞ!!」
「神崎一ってところが好きだ」
「意味わかんねーよっ!!」
「神崎、セックスの時、なにしてもらうのが一番いいんだ?」
「子どもになんてこと聞かせてんだ!!」
「●●●を攻められながら、××してもらって…、あ、この時濃厚なキスしてもらうのが一番…もう…っ、たまんねぇっ」
「しゃべんなあああああっ!!!」
このまま地中深くに埋まりたくなった。
その時、うなじに水滴が落ちてきた。
「!」
肩越しに振り返ると、終始無言だった姫川が感動のあまり泣いていてぎょっとした。
同じくチビ川も同じように滝の涙を流して泣いている。
「「オレ…、すごく嬉しい…」」
「本音と被った」
このまま言わせっぱなしというのも癪なので、今度は神崎が姫川に質問してみる。
「じゃあ今度はオレが訊くけど、てめーはオレになにか隠してることでもあるのか?」
「あ…、あるわけねえだろ」
姫川はグラサンを上げてポーカーフェイスを気取るが、チビ川は正直に答える。
「神崎が寝てる間に唇を舐めまわしたり、神崎の頭をくんかくんかして同じシャンプーの匂いに悶えたり、神崎とヤッてる時のを隠し撮りしたので神崎と会えない日のおかずにしたり、前に神崎の家に行ったときこっそり神崎のパンツ1枚とTシャツを持ちだしたり、神崎の声を目覚ましボイスに設定したり、神崎の靴箱に入ってたラブレターを全焼したり、隠し金庫に神崎に渡すためのオレのを模ったバイ☆が密かにあったり、神崎の…」
「ストップ―――!! チビオレぇぇぇぇ!!」
叩いたらめっちゃほこり出てきた。
神崎は姫川の胸倉をつかみ、コブシを震わせた。
「てんめー…、どうりでお気に入りのパンツがねえと思ったら…」
「お、落ち着け神崎」
目の前のグラサンを叩き割ろうと振りかぶった時だ。
「よかった…。浮気とかじゃなくて」
明らかに安堵しているチビ崎。
神崎は姫川の胸倉から手を放し、殴る対象をチビ崎に変更した。
.