小さくても生意気、でも愛しい。
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ようやく解放されたオレは自分の机の上で両手両膝をついていた。
オレの背中を夏目が人差し指で擦り、落ち着かせてくれる。
「怖い目にあったね」
ちなみに東条はすぐにバイトに行ってしまった。
学校になにしに来たんだ、あいつ。
「神崎さん、ヨーグルッチ持ってきました」
城山が戻ってきた。
ストローを刺してオレの机に置いてくれる。
「おお」
オレはヨーグルッチのてっぺんによじ登り、ストローを咥えて吸う。
だが、ヨーグルッチが上がってこない。
普段なら、ずずーっと吸い上げてのに。
口と肺が小さいせいか。
気がつけば顔を真っ赤にしていた。
夏目と姫川は教室の奥で笑いを堪えている。
「!」
そうだ。
一度空気を送り込んで逆流したのを飲めばいいんじゃないか。
息を吸い、一気にストローに送りこむ。
ブシャアッ!
予想以上の逆流が起こり、顔と服がヨーグルッチまみれになってしまった。
夏目は腹を抱えて笑いだし、姫川は携帯をこちらに向けながら悶える。
写メか動画を撮られたかもしれない。
「城山、あいつらすぐに埋めてこい」
「神崎さん、落ち着いて」
城山はオレを水道場に連れて行き、服ごと洗ってくれた。
教室に戻るとパー子が携帯用のアイロンを持ってスタンバイしてくれたのでそれで乾かした。
酷い目に遭ったが、オレは例の体操をやった。
とんだ羞恥プレイだがやむを得ない。
100回やったあと、寝ようと机に寝転がった。
そこで男鹿嫁の一言。
「…ちなみに、ヨーグルッチのようなヨーグルトか牛乳かわからないものは、たぶん効果がないぞ」
「終わってから言うなや!!!」
絶対わざとだ。
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