小さくても生意気、でも愛しい。
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その日、オレはどんよりとした顔で登校した。
歩いて登校じゃなく、人の頭の上に乗っての登校だ。
不本意だが、すごく居心地がいい。
シャンプーのいい匂いがするし、モフモフとしてて肩や首を痛めることもなさそうだ。
虫の繭の中もこんなカンジなのだろうか。
うとうとしてきたとき、姫川が声をかけてくれた。
「おい、着いたぞ。出て来いよ」
もう少しここでくつろいでいたかったが、立ち上がったオレは姫川のリーゼントから顔を出した。
目に映ったのは、東京ドームを思わせるほど広い教室と、巨人と化したように見える石矢魔の奴らだ。
全員、オレを見て愕然としている。
そりゃ、同級生が突然ハムスターみたいなサイズになったらびっくりするだろ。
「神崎先輩カワイイー!!」
いや、そこかよパー子。
「神崎君カワイイー!!」
夏目、てめぇは出てくるな。
明らかに面白げに出てくるなっ。
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