オマケ


別な日。

神崎の部屋にコタツに気を良くした姫川はまたもこちらを訪れていた。
前はいた銀猫とトラ猫はおらず、今度こそ神崎との時間をたっぷりを堪能していた時にそれはやって来た。


―――『トントン』


「あ？」
「あ。」

器用に前足を使って窓を叩いたのはトラ猫で、その隣には銀猫だ。
開けてくれ、というようなノックである。
猫が遊びに来るなどかなり珍妙な話しながらも、邪険にしない神崎は窓を開けにコタツを抜ける。
一緒に来る姿を初めて見た姫川も「へぇ。」と声を零しながら、同じようにコタツから出た。

「あれ？」

２匹だけかと思われた大人猫の傍らに並んでいる小さい猫達。
傷のあるトラ猫と銀色の猫。
比較しても大人猫達をそのまま縮小させたような大きさで、どう見て考えても２匹は子猫である。

「この小さいの何？」
「子猫だろ、どう見ても」
「前から一緒にいたか？」
「いや、今日初めて見た」
「……似てねぇ？こいつら」

大きい猫と小さい猫達を交互に指しながら問えば神崎も頷いた。

「もしかしてトラ猫ってメス？」
「銀猫もトラ猫も両方オスだ。ついてるもん付いてたし」
「なのにオス猫同士に何で子猫がついてんだ？」
「知るか」
「………神崎」
「あ？」
「動物界でも奇跡を迎えてんだから俺達も絶対可能だ！頑張ろう今すぐ！」
「どっかの野良の子猫が懐いただけだろうが！奇跡を迎えてねぇよこいつら！！」
「超似てんだぜ！？激似だぜ！？むしろ生き写しレベルなんだら絶対奇跡迎えてるって！」
「頑なに肯定しようとすんな！大体において猫の毛色が他猫同士で似るのはよくあることだっ！」
「俺もこの猫夫婦同様ににしっかり育児はすると約束するから頑張ろうぜ！」
「頑張ってもオス同士で子供は無理ですからっ！いっそ姫川をリアルにリーゼン雪だるまにしてやろうか！！」

怒号と共に中指を立てる神崎に慣れっこな姫川は、目を輝かせながらしっかりと手を握って『大丈夫、俺達なら出来る！』と語っていた。
一体何がどう大丈夫なのか深いツッコミはなく、代わりと云っては何だが鋭い踵落としが深く食い込まれたのは云うまでもなかろう。


.END


シロウ様からいただいた猫物語でした！
我がサイトの猫物語とコラボしてくださるとは…!!((((;゜Д゜)))
萌えて萌えて震えております((((;゜Д゜)))
トリプル姫神カップルがかわいすぎる…!!
なんだこのこたちお持ち帰りしちゃっていいんですか!?(≧▽≦)
むしろそのコタツにご一緒しても!!?
猫達が窓を叩く姿とか想像しただけで萌え死です←
シロウ様が執筆なされた猫物語では、猫の姫ちゃんは他の飼い猫という設定ですが、
あれ？むしろこっちの方が…、あれ…？と大きく揺れました←
シロウ様！ギャン可愛い作品ありがとうございます!!ｍ(_ _)ｍ←五体投地