体を温めて寝て下さい。
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翌日、姫川はケロッとした顔で神崎の教室にやってきた。
「……元気そうじゃねーか」
「おかげさまでな。…ところで、今日おまえだけか?」
「あ…、ああ…、それが…。……全員風邪引いて休みだ」
3-A、神崎を除いて全滅。
姫川の風邪が教室に蔓延してしまったらしい。
「…は!!?」
姫川は耳を疑った。
おかしい。
周りはともかく、くしゃみの時は盛大に唾をひとりだけ被り、姫川に躊躇なく口移しをし、最後には一緒に仲良く寝ていた神崎がなぜこんなにもケロリとしているのか。
「あー…うん。たぶんそうだ…」
「なに納得してんだ?」
「いや…、風邪のあと気になって調べてみたんだが…」
姫川は神崎の肩に手を置き、非常に良い笑顔で言った。
「夏風邪は馬鹿しか引かないらしい。今、季節は春だ。オレが治してやる風邪は夏までおあずけだな」
「…………………………………」
全力のかかと落としまで、あと2秒。
.END