体を温めて寝て下さい。
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保健室の前には、学年がバラバラの不良達が集っていた。
「おい聞いたか、あの姫川が風邪で倒れたらしいぞ」
「東邦神姫も風邪引くのか」
「やっぱ普通の人間だな」
「弱ってるってことは、姫川倒すチャンスじゃねえのか!?」
「その通りだ! いくら奴でも病人なら楽に勝てる!!」
「奴のブラックカードも奪ってやろうぜ!」
「いいね!」
「いくぞみんなァ!!」
場が盛り上がったところで、保健室の扉が開かれた。
現れたのは、険しい顔をした神崎だった。
「まるっと全部聞こえてんだよてめえらああああ!!!」
撃退。
神崎達によって保健室に運び込まれた姫川は、奥のベッドで熱にうなされていた。
ポリシーであるリーゼントも元気がなく垂れている。
姫川を狙う不良達を追い払った神崎は、夏目と城山を見張りに立たせたあと、ベッド脇にあるパイプ椅子に座り、姫川の顔をのぞきこんだ。
「おい、マジで死なねぇだろうな。救急車呼んでやるっつってんのに」
「オレが…死ぬタマに見えるかよ…。おおごとにすんな…」
「そりゃそうだけどよ…」
その時、ピピッ、と高い音が聞こえた。
神崎は手を伸ばし、姫川の脇から体温計をとって見る。
39.8℃
「………!!?」
「…どうした?」
「エラー…だ。も、もう1回計れ」
動揺しながらも、一度リセットさせ、神崎は姫川の脇に差し込んだ。
その間に、保健室にあったタオルを冷たい水で冷やして絞り、姫川の額にのせる。
しばらくして、さっきより早く体温計が鳴った。
取り出して再確認。
41.2℃
とんでもない数値になっていた。
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