体を温めて寝て下さい。
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「ぶぇっくしょん!」
神崎の教室に、違うクラスのはずの姫川のくしゃみが響いた。
「…うわさか?」
「言いたいことはそれだけか?」
姫川は神崎と向かい合ったままくしゃみをしたため、当然、向かい側にいた神崎に唾がかかっていた。
神崎は眉間に皺を寄せながら城山に差しだされたハンカチで顔を拭く。
「うわさって…、今日おまえくしゃみばっかじゃねーか」
「風邪かもな」
そう言って姫川はティッシュを取り出し、鼻をかんだ。
「は?」
「あ?」
神崎の顔はきょとんとしている。
同じく、城山と夏目も。
「…なに、きょとんとしてんのおまえら?」
「なんでおまえが風邪引くんだ?」
「……………」
「……………」
「……………………」
「……………………」
「………はっ! ケンカ売ってんのかてめぇ!!?」
姫川は立ち上がり、スタンバトンを構えた。
城山は素早く羽交い絞めにして止める。
「いやいや神崎君、姫ちゃんは少なくともバカじゃないはずだから」
「夏目! てめぇも殺す…ぞ……」
夏目を睨みつけた姫川は目眩を覚え、城山に羽交い絞めされたまま脱力した。
「姫川!?」
驚いた神崎は思わず立ち上がり、姫川に近づき、夏目とともにその顔をのぞきこんだ。
「神崎君、なんか姫ちゃんヤバい」
姫川の顔は湯気が見えるほど真っ赤だった。
「姫川、おいっ」
「マジで気分悪ィ…」
「おまえもう帰れ。絶対熱あるって」
「おう…」
席に座らされた姫川は携帯を取り出し、迎えを呼ぶために番号を押そうとした。
「はははは…、おい、笑えるぞ…。ボタンが増えてて押せねぇ…」
「笑えるか!! 目眩引き起こしてんじゃねーか!!」
「神崎…、ツッコむおまえ、超カワイイなv」
「誰か救急車呼べぇぇぇ!!!」
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