リクエスト:それぞれの幸せを語りましょう。
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【CASE:真面目崎】
オリジナルを差し置いて、一番早く結婚したピュア姫と真面目崎。
今でも新婚気分真っ盛りだ。
以前は相手を想うあまり、体に触れることすら躊躇い合っていた2人だったが、結婚し、遅めの初夜を迎えたあとはその躊躇いもどこかへと消え去ってしまった。
休日の外を歩いている時は手と手が軽く触れ合っただけでどちらからというわけもなく自然と握り合うようになった。
「今日はコレを見ようぜ」
真面目崎にとって一番好きな休日の過ごし方は、2人で映画を見ること。
映画館でも、自分の家でもいい。
ピュア姫とは絶対隣同士になり、周りを気にすることなく手を握り合うことができるからだ。
それに、間近でピュア姫の横顔も、本人が映画に手中しているうちにじっくり眺めることができるうえ、映画の内容によっては色んなバリエーションがお互い楽しめる。
ホラー映画視聴中。
「ぎゃあっ!!」
「主人公の顔が鏡に映っただけだから、まだ大丈夫」
「まだ? もう終わったか?」
「目と耳塞ぐなって」
ラブストーリー映画視聴中。
「現実でこんな甘ったるい恋愛する人間っているかな…」
「オレ達がそうだろ?」
「ん?」
「ほら、口端に菓子クズついてる」
ジブ●映画視聴中。
「ポ●ョ~」
「神崎、涙拭いてやるから顔上げて」
*****
「「夫婦やってんじゃねーよ」」
「おいなんで睨むんだよっ!!」
神崎と素直崎に途中で遮られ、真面目崎は戸惑う。
「新婚でもピュアッピュアか。乙女ですか。自分が一番おキレイだと思ってんですか」
「なんでこいつ他人の惚気に対しては敵意むき出しなんだ」
酔いも手伝って普段よりも言いたい放題な素直崎だ。
自分で話を振っておきながら腹を立てている。
「チッ…。……今度はてめーが語ってみろや」
「あ?」
次にまわったのは、未だにビール瓶をラッパ飲みしている強気崎だ。
神崎と真面目崎は、そういえば、と興味を傾ける。
神崎のツンの部分でもある強気崎に、幸せを感じることなんてあるのだろうか。
相方は、あのへたれ姫だ。
「ん~…、オレェ…?」
こちらもだいぶ酔っているので、面倒臭そうだが語ることを嫌がってはいない。
「そうだな…。……オレんとこ、ネコ飼ってんだろ?」
茫然と宙を見つめたまま、強気崎はビール瓶を抱きかかえながらブツブツと語りだした。
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