リクエスト:親離れ?恋人離れ?野良離れ?
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「はじめとたつやがトラックに!?」
「男鹿も一緒なのか!?」
総出で、家出したはじめとたつやを探しに行こうとした神崎達と、男鹿の行方を神崎達に聞きに立ち寄った古市のところへ、東条達がやってきて事情を聞いた。
東条は頭を下げる。
「すまん、完全に見失った。男鹿も一緒だから心配ねえと思うんだが…」
「男鹿が一緒でも、ここに帰って来れる保証はどこにあんだよ。この町から出たことねーだろ、あいつも」
姫川の最もな発言に、東条は「ぐ」と唸った。
「チッ…。てめーら! 全力でガキども探すぞ! 古市、おまえも男鹿探してるならこっちも手伝え」
「は、はい…!」
「落ち着けよ、神崎」
アジトから出ようとする神崎の前に姫川が立ち塞がる。
「心配なのはわかるが、闇雲に探す気か? もうちょっと手がかりくらい集めねえと…」
「手がかりって…」
「東条、あいつらを乗せたトラックに特徴はなかったのか? 宅配用とか…」
「…チビ達しか見ていなかったし、赤いコンテナってことしか…」
姫川はガクッと肩を落とす。
だが、その場にいたのは東条だけではなかったはずだ。
「陣野と相沢は?」
振ると、陣野は「そういえば…」と口にする。
「真っ赤なコンテナのサイドに妙にカラフルなポスターが貼られてあったな」
「おお、確かにオレもチラッと見た!」
東条は思い出したように声を上げた。
「ポスター? 何かの広告か?」
「なんか動物が写ってた」
「動物園の広告?」
古市は首を傾げる。
手がかり自体が姫川達にとって意味不明のものだ。
やはり闇雲に探すべきかと考えると、強い風が吹いた。
「うぷっ」
風に舞った何かが飛んできて、神崎の顔面に張り付く。
全員の視線がそちらに集中し、東条、陣野、相沢ははっとした。
「「「それだ!!!」」」
「は!?」
神崎の顔に張り付いたのは、東条達が見た、コンテナに貼り付けてあったポスターと同じものだった。
「へ? なに?」
神崎は顔にポスターを張り付けたまま何事かと首を横に振る。
姫川は口でそれを外してやり、地面に置いて風に飛ばされないよう足で踏んで見下ろす。
「……これは…―――」
確かに動物の絵が描かれてある。
イベントのポスターのようだ。
ポスターの一番下にはその開催場所と開催時刻が書かれてあった。
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