リクエスト:お見合いです。×4!
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次の日から、それぞれの生活が始まった。
卒業するまでは同じマンションで面倒を見るつもりだ。
それまで、6人の神崎と6人の姫川は同じ学校で生徒として通うことになる。
「神崎くーん」
「「「「「「はい」」」」」」
出席確認で佐渡原が声をかけると、神崎シックスが一斉に手を上げた。
「……普通の神崎君で…」
他の石矢魔生徒はもうなにもつっこまないことにした。
「おう、おまえら。オレら次授業サボるから、いくぞ」
鬼畜姫がヘタレ崎に声をかけて先に行こうとすると、ヘタレ崎は慌ててその背中を追いかける。
「サボって…大丈夫なのか?」
「これから楽しませてやるんだ。てめーは黙ってオレについてくればいいんだよ」
「…っ」
そしてつられるように教室を出て行くヘタレ崎。
「学校来る意味あるのか、あいつら」
先程の光景を見ていた真面目崎はため息をついた。
「まぁ、オレ達は家でしかイチャつけないからな」
それに声をかけたのはピュア姫だ。
「おま…っ、そういうのは軽く口にするもんじゃ…」
「家に帰るのが待ち遠しい…」
「……………」
このカップルは、イチャつくといえどもキスから先には進まない。
結婚するまでは。
真面目崎のその条件をあっさりとのめるのは、ピュア姫しかいないだろう。
「なぁ、なぁ、かまえよー」
一方、素直崎はケータイばかり打つ計算姫に絡んでいた。
「なに見てんだよー。オレより大事なもの?」
「おまえほどじゃねーが、大事なことだな」
フ、と笑みを浮かべた計算姫は、ケータイの画面を見せつけた。
「おまえ、どれがいい?」
不動産のホームページで、マンションの空き室が紹介されていた。
「え…」
「来年オレ達が一緒に暮らすとこ。卒業と同時にまっすぐにオレ達の家に行けるように…」
計算姫の手にかかれば、株も一瞬で買い占めてしまい、金の心配はいらない。
「姫川…っ」
先のことまで考えてくれた計算姫に、素直崎は後ろから抱きしめた。
「オレはおまえの望むところならいくらでも買い上げてやるからな」
「おまえに任せる。おまえがいればどこでもいい」
そう言って食い気崎は持っていたヨーグルッチを、成金姫に手渡した。
それを見ていた強気崎は席を立ち、廊下へと出る。
へたれ姫もそれに続いた。
「ど、どこ行くんだ?」
「ヨーグルッチ買いに」
「オレも行く」
「勝手にしろ」
「……………」
同行する許可ももらえ、肩を並べたのはいいが、へたれ姫はその手を繋ぐか繋ぐまいかと手を宙に彷徨わせている。
それを察した強気崎は小さなため息をつき、
「したきゃ、勝手にしろってんだ」
その手を握りしめて引っ張った。
「う、うん…」
強気崎も恥ずかしいのか握りしめられる手に力が込められて痛かったが、へたれ姫は嬉しかった。
「な。うまくやってるだろ」
「そうだな」
それを見守る神崎と姫川。
そんなカンジの姫神シックス。
学校生活にどういう影響を及ぼしたかといえば…、
「先生ー、石矢魔クラス6組くらいに分けてください…」と古市。
「毎日胸焼けが…」と邦枝。
「いっそブッ飛ばしてきていいか?」と男鹿。
姫神曰く、特に影響はなかったそうな。
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