リクエスト:お見合いです。×4!
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※『すべてオレです。』シリーズ第3弾!
マンションの3001号室は神崎と姫川の寝室となっていた。
その隣、3002号室は、鬼畜姫とヘタレ崎の寝室だ。
その部屋に訪れた姫川と神崎は、自分達の分身達を見合いさせることを伝える。
ベッドの端に腰かけていた鬼畜姫とヘタレ崎はそれを聞いて頷いた。
「他の奴らも…ね…。まあ精々頑張りな。たとえひとり余っても、オレは今更乗りかえる気ねーし、こいつもやれねえからな」
そう言って鬼畜姫はヘタレ崎の肩を引き寄せる。
「だろうな。つか、おまえら夜鳴きうるさい。あとオレが住まわせてやってるの自覚しろ」
えらそうにしやがって、と睨む姫川に、鬼畜姫は「はいはい感謝してますって」と軽い調子で返した。
「てめーら生みの親のためにも、落ち着いたら勝手に出て行くさ」
「だから…、もう少し厄介になる。見合い、頑張れよ」
ヘタレ崎がそう言って微笑むと、鬼畜姫は「おい」とヘタレ崎のアゴをつかんで自分の顔に向けさせる。
「誰がオレ以外に話しかけていいっつった?」
「あ…、悪ぃ…」
「謝れば済まさせると思ってんのがてめーの悪いクセだ」
「んぅ…っ」
噛みつくようなキスをされ、「お仕置きだ」と言いだした頃には神崎と姫川は早々に部屋から退散した。
「だからあいつらの部屋行くのヤだったんだ。胸焼けする…」
「オレらも大概あんなカンジだと思うぜ? 傍から見たら」
自覚はあった。
「さて、マジで見合いさせることになっちまったが…、オレ超心配だわ」
「オレらの分身だ。どうにかなんだろ。とにかく、もう情事にひょっこり出てきて邪魔されるのはガマンならねえ」
過去を振り返って怒りを思い出した姫川は、「出て来い!」と声をかけ、自分の分身を呼びだした。
ここで分裂した姫川のおさらい。
先程の、いつもの色眼鏡とアロハシャツが鬼畜姫。
現在、ヘタレ崎とラブラブ同居中。
普通の眼鏡をかけているのが、へたれ姫。
何事にも消極的。
高そうなコートを身に纏い、金を団扇のように扇いでいるのが、成金姫。
何事も金で解決しようとする。
学ランで、常に周りや相手の情報を携帯から得ているのが、計算姫。
悪知恵もよく働く。
そして、髪を下ろしているのが、ピュア姫。
姫川の唯一の良心。
「…なにしてんだ、神崎」
神崎を見ると、どこかの忍者のように両手で印を結んでいた。
「影分身の術!!」
すると、4人同時に現れる。
成功した神崎の目はキラキラと輝いていた。
「それやりたかっただけ?」
ここで分裂した神崎のおさらい。
先程、迷彩服で、いつも困ったような顔をしているのが、気弱いヘタレ崎。
現在、鬼畜姫とラブラブ同居中。
夏服で、表情豊かなのが、素直な素直崎。
思ったことは真っ先に言う質だ。
ジャージで、ヨーグルッチを飲んでいるのが、人一倍食い気のある食い気崎。
食い気はあるがやる気は薄い。
学ランで、知的な顔つきなのが、真面目な真面目崎。
常識や社会のルールには忠実。
そして、着物で、目付きが悪くエラそうなのが、気の強い強気崎。
常にオレ様男子な、元祖神崎。
「話は聞かせてもらったけどよぉ、お見合いだぁ?」
最初に不満げに言いだしたのは強気崎だ。
「ヘタレ、悪知恵、成金、どちら様ってロクなのしか残ってねーだろがっ」
「じゃあ鬼畜姫の方がよかったか?」
尋ねる姫川に、強気崎はプイとそっぽを向く。
「あいつはもっとイヤ。ヘタレ崎はなにがよかったのか理解できねぇ」
「わがままな奴だな、オレだけに…。じゃあどの姫川がいいんだよ?」
我ながら呆れる神崎の問いに、強気崎は「そりゃあ…」とチラチラと姫川本人を見る。
察した神崎はその視線を遮るように姫川の前に立った。
「こいつはオレんだ。だから見合いしろって言ってんだよ」
「そうそう。てめーらには各部屋で1日ずつ過ごしてもらう。お互いが気に入らなかったら次の日、部屋から出ろ。成立したカップルはそのまま部屋に留まれ。………つうかさっきデレたか神崎!!?」
「部屋分けはクジだ。なにが出ても恨むなよ」
すでにいつものツンに戻った神崎は、右手に持ったクジを目の前の8人に差し出した。
先端についているマークが同じならペアとなる。
8人はそれぞれ隣同士の自分と顔を合わせ、渋々といった様子でクジを引いた。
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マンションの3001号室は神崎と姫川の寝室となっていた。
その隣、3002号室は、鬼畜姫とヘタレ崎の寝室だ。
その部屋に訪れた姫川と神崎は、自分達の分身達を見合いさせることを伝える。
ベッドの端に腰かけていた鬼畜姫とヘタレ崎はそれを聞いて頷いた。
「他の奴らも…ね…。まあ精々頑張りな。たとえひとり余っても、オレは今更乗りかえる気ねーし、こいつもやれねえからな」
そう言って鬼畜姫はヘタレ崎の肩を引き寄せる。
「だろうな。つか、おまえら夜鳴きうるさい。あとオレが住まわせてやってるの自覚しろ」
えらそうにしやがって、と睨む姫川に、鬼畜姫は「はいはい感謝してますって」と軽い調子で返した。
「てめーら生みの親のためにも、落ち着いたら勝手に出て行くさ」
「だから…、もう少し厄介になる。見合い、頑張れよ」
ヘタレ崎がそう言って微笑むと、鬼畜姫は「おい」とヘタレ崎のアゴをつかんで自分の顔に向けさせる。
「誰がオレ以外に話しかけていいっつった?」
「あ…、悪ぃ…」
「謝れば済まさせると思ってんのがてめーの悪いクセだ」
「んぅ…っ」
噛みつくようなキスをされ、「お仕置きだ」と言いだした頃には神崎と姫川は早々に部屋から退散した。
「だからあいつらの部屋行くのヤだったんだ。胸焼けする…」
「オレらも大概あんなカンジだと思うぜ? 傍から見たら」
自覚はあった。
「さて、マジで見合いさせることになっちまったが…、オレ超心配だわ」
「オレらの分身だ。どうにかなんだろ。とにかく、もう情事にひょっこり出てきて邪魔されるのはガマンならねえ」
過去を振り返って怒りを思い出した姫川は、「出て来い!」と声をかけ、自分の分身を呼びだした。
ここで分裂した姫川のおさらい。
先程の、いつもの色眼鏡とアロハシャツが鬼畜姫。
現在、ヘタレ崎とラブラブ同居中。
普通の眼鏡をかけているのが、へたれ姫。
何事にも消極的。
高そうなコートを身に纏い、金を団扇のように扇いでいるのが、成金姫。
何事も金で解決しようとする。
学ランで、常に周りや相手の情報を携帯から得ているのが、計算姫。
悪知恵もよく働く。
そして、髪を下ろしているのが、ピュア姫。
姫川の唯一の良心。
「…なにしてんだ、神崎」
神崎を見ると、どこかの忍者のように両手で印を結んでいた。
「影分身の術!!」
すると、4人同時に現れる。
成功した神崎の目はキラキラと輝いていた。
「それやりたかっただけ?」
ここで分裂した神崎のおさらい。
先程、迷彩服で、いつも困ったような顔をしているのが、気弱いヘタレ崎。
現在、鬼畜姫とラブラブ同居中。
夏服で、表情豊かなのが、素直な素直崎。
思ったことは真っ先に言う質だ。
ジャージで、ヨーグルッチを飲んでいるのが、人一倍食い気のある食い気崎。
食い気はあるがやる気は薄い。
学ランで、知的な顔つきなのが、真面目な真面目崎。
常識や社会のルールには忠実。
そして、着物で、目付きが悪くエラそうなのが、気の強い強気崎。
常にオレ様男子な、元祖神崎。
「話は聞かせてもらったけどよぉ、お見合いだぁ?」
最初に不満げに言いだしたのは強気崎だ。
「ヘタレ、悪知恵、成金、どちら様ってロクなのしか残ってねーだろがっ」
「じゃあ鬼畜姫の方がよかったか?」
尋ねる姫川に、強気崎はプイとそっぽを向く。
「あいつはもっとイヤ。ヘタレ崎はなにがよかったのか理解できねぇ」
「わがままな奴だな、オレだけに…。じゃあどの姫川がいいんだよ?」
我ながら呆れる神崎の問いに、強気崎は「そりゃあ…」とチラチラと姫川本人を見る。
察した神崎はその視線を遮るように姫川の前に立った。
「こいつはオレんだ。だから見合いしろって言ってんだよ」
「そうそう。てめーらには各部屋で1日ずつ過ごしてもらう。お互いが気に入らなかったら次の日、部屋から出ろ。成立したカップルはそのまま部屋に留まれ。………つうかさっきデレたか神崎!!?」
「部屋分けはクジだ。なにが出ても恨むなよ」
すでにいつものツンに戻った神崎は、右手に持ったクジを目の前の8人に差し出した。
先端についているマークが同じならペアとなる。
8人はそれぞれ隣同士の自分と顔を合わせ、渋々といった様子でクジを引いた。
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