小さな話でございます。
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姫川の家には1匹のハムスターがいます。
名前はハム崎。
左耳と口にチェーン付きのピアス、左頬には傷があります。
そんなハム崎、1匹のハムスターには広すぎるほどのケージの中で、今日も滑車をガラガラと回しています。
それをケージ越しに見つめるのは、主人の姫川竜也。
リーゼントで金持ちのインテリヤンキーです。
「おー、今日もよく回るなぁ、ハム崎」
ハム崎は毎日のトレーニングを怠りません。
いい汗をかいたあとは、滑車をおりて吸水器で水分補給。
“…!!”
中に入った水を飲んだハム崎は不満げな顔で姫川を見上げます。
「? どうした」
“チー!(これじゃねえぞ)”
文句を言ってる様子のハム崎に、姫川は何かを思い出してはっとしました。
「ああ…。おまえはコレだったな」
“チー!チー!チー!(それだ!よこせ!早くよこせーっ!)”
取り出したのはヨーグルッチのパック。
これがハム崎の大好物なのです。
見せただけでケージから手を出すほどです。
吸水器の水と取り替えると、ハム崎は夢中で飲み始めます。
その姿に和む姫川。
「かわいいなぁ、おまえは」
“!!”
「…おい」
“…”
ハム崎はツンデレなので、「カワイイ」と言われると素直に喜べずウッドハウスの中へ隠れてしまいます。
ちなみに、ハム崎にはちょっとした特技があります。
偶然できたこと。
「…ぐーるぐるヨーグルッ…」
“チー”
「……ヨーグルッ」
“チ~”
「…っっっ!!」
「楽しそうで何よりです、竜也様」
一緒に歌を歌ってくれます(ただし、『ヨーグルッチの歌』限定です)。
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