とある家族猫。
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おっす。
オレの名前ははじめ。
次男だがはじめだ。
文句あっか。
「はじめ、なにやってんだ」
こいつはたつや。
オレの兄貴だ。
毛並とか全然違うから、本当の兄弟かはわからねえけど。
オレ達がおふくろに拾われて数ヶ月が経とうとしていた。
おふくろは、神崎。
立派なオス猫で、ここら一帯をしめるボス猫だ。
親父は、姫川。
おふくろの部下である城山と夏目の話だと、金持ちの家の飼い猫らしい。
どっちもオスだし、オレ達が2匹の本当の子じゃねえのはわかってるけど、そんなのはどうでもよかった。
おふくろ達も、まったくそんなこと気にすることなく、育ててくれたのだから。
「おまえなー、チビ達にこんな体の悪そうなモン食わせんじゃねーよ」
「うるせーよ、ボンボン。ネズミの味を知ってからいいやがれ!」
「それよか乳吸わせとけ」
「ブッ殺すぞ!!」
親父とおふくろは、よく喧嘩する。
最初の頃ははらはらしたもんだが、今じゃ日常のように慣れてしまった。
メシ食うのと同じだ。
それにこの2匹、なぜか夜になると仲直りする。
この間トイレ行こうとしたら、おふくろが昔寝床に使ってた廃バスで、親父とおふくろが仲良くくっついていた。
その時たまにおふくろが泣かされてるけど、親父が優しく慰めてたから心配することじゃないようだった。
「はじめ、邪魔してんじゃねーよ」
「な゛ー」
親父達のそんなところを覗いてたとこ、たつやにバレて首根っこ咥えられて連れていかれた。
普段喧嘩しかしてない親父達が仲良さげにしてるところ見たっていいだろが、別に。
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