我ら石矢魔生徒会。
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次の日、テストを終えた放課後、男鹿と神崎は頭を抱えていた。
「「全然わかんなかった…」」
机に額をつけて脱力する。
「まさか、問題用紙とったの?」
「オレがそんなことするわけねえだろ」と男鹿。
「問題を見通して頭に叩きこんだんだよ」と神崎。
カンニングと変わりがない。
「―――で、どうだったんだ?(笑)」
姫川は露骨に笑って尋ねる。
「「だからわからなかったっつってんだろ!!」」
逆切れの男鹿と神崎。
いくら問題用紙をそのまま見たからといって暗記できる2人ではない。
問題用紙を盗めばあとでバレると先読みしていてもだ。
帰って問題用紙に出る予定の問題を勉強して覚えようにも、問題の意味もわからず、ノートもとっていないうえ、勉強に対する集中力は皆無の2人がテストに臨むのは無謀な話だ。
「昨日の夜、オレの誘いを断っておきながら、夜遅くに「やっぱりそっち行っていいか?」ってメールしたのは諦めたからか(笑)」
「わざと意味ありげに暴露すんのやめろ!!」
(あわよくばこいつに教えてもらおうと思ったのに…)
姫川のペースに負けてしまったことを口惜しむ神崎。
「オレは古市に教わろうとしたのに、こいつが途中でバテるから…」
「それ以上言ったら殺すぞ男鹿!!」
夜の営みと勉強の両立は難しい。
邦枝はつっこむのを放棄した。
「テストも終わったところで、おまえら、生徒会会議始めるぞ」
そう言って姫川はご意見箱を取り出し、中身を出した。
「今日もいっぱいですね」と古市。
「文句言わずに一枚一枚目を通すわよ」と邦枝。
石矢魔と聖石矢魔のバランスを保つために。
「これなんてどうだ?」
男鹿が目をつけたのは、石矢魔の生徒からの相談だ。
“帝毛のやつらにケンカに負けて以来、放課後、そいつらに正門で待ち伏せされてこきつかわれています。たすけてください!”
汚い字で書かれていた。
「自分でなんとかしろ…って言いたいとこだが…」と姫川。
「身内の面倒を見るのがオレらの仕事だからな」と神崎。
「放課後って…まだ間に合うかしら?」と邦枝。
「堂々と正門ってのも問題ですね」と古市。
「それじゃあ、執行ってことで」とハンコを押す男鹿。
執行が決まり、全員重い腰をあげ、生徒会室を出る。
その数分後、生徒会室に近づく人影があった。
「おまえら、今日はどのバイトも休みだっ。今日一日、副会長の仕事に専念……あれ?」
ドアを開けた東条は、茶を啜っているヒルダしかいない生徒会室に目を丸くする。
「…執行に向かったぞ」
「………そっか…」
希望・相談があれば、ぜひ、ご意見箱に投入を。
(ただし、我が生徒会が可能な範囲で)
石矢魔生徒会より
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