王子は何処に?
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「ナツメの奴…っ!」
「敵を騙すにはまず味方から。なんて言葉があったな…」
リーゼントを整え、カンザキの隣に座るヒメカワから事情を聞いたカンザキは、怒りで体を震わせた。
しかしすぐに空気が抜けるように怒りがおさまる。
「…とんだサプライズだ」
「そうだな。オレはノリノリだったけどな、サプライズ」
カンザキは呆れて物も言えない。
ケラケラと笑ったヒメカワは手綱役を代わる。
「…このまま真っ直ぐに向かえばいいんだな?」
「ああ。……ヒメカワ、おまえに全部見せてやるよ、色んなもの」
笑みを向けるカンザキに、ヒメカワも最高の笑顔を返す。
「おう、それは楽しみだ。ついてくぜ、どこまでも」
合図もないのに、自然と2人の顔の距離が縮まり、口付けし合う。
ようやく手に入れた自由と幸せは、熟す途中の甘酸っぱいリンゴの味がした。
.END