王子は何処に?
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4日後、カンザキの休日だ。
その日はゆっくりと眠りたかったが、「街に行きたい」とヒメカワに叩き起こされてしまう。
粘ったが、ベッドから引きずり出される始末だ。
朝食を食べたあと、休日のパパのように仕方なく外へと出た。
「休日くらい…、ゆっくりさせろよ…」
大きな欠伸をかまし、寝惚けた頭でヒメカワと肩を並べて街の中心へと向かう。
いつもの市場。今度はカンザキ達が客側だ。
「カンザキ、これなんだ?」
「…干し肉」
「これは!?」
「おはじき」
幼い子どもでも知っているものだ。
夕食の時も思ったことだが、いちいち反応が初めて体験したように大袈裟だ。
夕食の時はその味が気に入ったのか大変喜ばれ、カンザキも盛大に照れた。
2日前の風呂も、新鮮な狭さの浴槽に、感動のあまり長湯して死にかけたそうだ。
助け出そうとしたが、ヒメカワは入浴姿を見られたくないのか頑なに「扉を開けるな」と内側から扉を引っ張っていたのを思い出す。
(とことん謎な奴だな…)
当のヒメカワは、
「カンザキ、カンザキ」
振り返ると同時に顔に水をかけられた。
ヒメカワの手には、水鉄砲が握られている。
「水が打てる銃だそうだ」
ヒメカワは悪気なく笑った。
カンザキは首を振って髪と顔の水を払い落とし、引きつった笑みを浮かべてヒメカワを睨みつける。
「このヤロおおおお!!」
「おお、なんだ!? やんのか!?」
殴り合いを始める2人に、血の気の多い街の住民も参加し、市場は喧嘩祭りの状態となった。
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