ホワイトデートしましょう。
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自分の席でヨーグルッチを飲んでいると、前にある邦枝の席に姫川が座り、こちらに振り返ってチケットを差しだした。
「デートしよう」
「やだ」
「…デートし…」
「ヤだ」
「……デートしろ」
「ヤダ」
「……デートすれば」
「ヤ」
「デートする」
「サ行変格活用使ってもヤダ!!」
神崎は自分の席を叩いて怒鳴る。
「わー、神崎君難しいの知ってるね」
城山と一緒に見守っていた夏目が呟く。
姫川は神崎の机に伏せ、手に持ったチケットをヒラヒラとさせる。
「明日ホワイトデーだぜ?」
「だからどうした?」
「ほら、バレンタインやっただろ?」
「強制的にな」
甘いのか苦いのか、複雑な思い出がよみがえる。
バレンタインになにがあったかは、“甘いのはチョコですか?”を見てください。
ヨーグルッチが飲み終わり、じゅこ、と音が鳴る。
「バレンタインの時はおまえからもらったから、今日はオレが返す番…」
「いらねえ」
「そう遠慮するな」
「いりませんから」
「……………」
ペンギンが住んでるんじゃないかと思うほど冷たい目だ。
項垂れていると、邦枝が「さっさとどいてくれる?」と追い討ちをかける。
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