勉強の時間です。
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中間試験明けから数日後のHR。
早乙女は真剣な面持ちで教室に入ってきて、バンッ、と教卓を叩き、生徒の視線を集めた。
早「…全員、留年!!!」
全「「「「…は? …………はああああああ!!?」」」」
朝から聖校舎が揺れるほど、石矢魔生徒全員分の叫び声が響き渡る。
古「ちょ、留年って意味わかんないんですけど!?」
因「ちゃんと説明しろや先公!」
テストの点数が平均で見てもそれなりによかった古市と因幡は納得できないと立ち上がる。
早「落ち着け。一部の生徒は平均点を見ても申し分はない。だが、9割の生徒がほとんど赤点! 赤点! 赤点だクソッタレ!! 中には2ケタも満たないアホもいた!! 授業中なに聞いてたんだてめーら!! こっちとしても教えてるからには一部でも頭に入れてもらわねーといけねーんだよ! ずっと自習ばっかしてたと思われるだろっ!!」
全((((オッサン、ほとんど自習ばっかしてたじゃねーか…))))
キレる早乙女を白目で見つめる石矢魔生徒。
早「―――ということで、追試で30点以上取らなかったら、おじさんもう知りません。30点以下の奴は留年! コレ、決定事項」
神「30点だぁ? フ。おいおい…」
東「禅さん、オレ達のことナメてもらっちゃ困るぜ」
男「おう。取れるわけねーだろが!!」
早「エラそうに言ってんじゃねーよ!! そこの1ケタ3馬鹿!!」
因(こいつらだったのか)
碇「30点か…」
嶋「9割の生徒、とれんのか?」
因(おまえらは8年生目指すんだから心配すんなよ)
姫「特に3馬鹿…」
神「ああ?」
邦「やめなさい」
夏「そうそう。今は喧嘩より勉強だよ」
早「じゃあ、HR終わり! 1週間後の追試に向けて頑張れ」
そう言って早乙女は教室を出て行こうとする。
大「ちょっと待ちなっ!!」
邦「え、補習とかないんですか!?」
早「どうせオレの授業なんて誰も聞いてねえんだろ?」
神「うわ。ヘソ曲げてる」
因「めんどくせーオッサンだな」
早「各人、自習!」
ピシャッ、と扉が閉められ、1限目の鐘が鳴った。
各人がダメ元で自習する中、男鹿、東条、神崎の3人は因幡に呼ばれて隣の空き教室に移動させられた。
男「おい、なんでオレ達だけ教室移動しなきゃなんねーんだよ」
東「これからバイトなんだが…」
神「説明しろや、因幡」
因「理由は簡単。おまえらが一番赤点率が高いからだ。そこでおまえらには特別授業を受けてもらう。ご登場くださーい」
因幡が扉に声をかけると、古市、邦枝、陣野が入って来た。
なぜか全員眼鏡をかけている。
古「追試は、国語、算数、理科、社会、英語の5科目。オレ、算数担当」
邦「私は国語」
陣「オレは社会だ」
因「オレが理科で、英語が…」
そこで登場。
下「グッナイ☆」
因「グッバイ★」
勢いよく扉を閉められる。
次に開けられた時には姫川が入って来た。
背景の廊下には、ボコられた下川が転がっていた。
姫「オレが英語担当だ。オレの受講料は高ぇぞ?」
神「てめーかよ。英語がなんなのか知ってんのか?」
姫「そのまま利子をつけて返すぞ、その言葉」
神「ああ?」
因「ケンカしたらこのオレが直々にドロップキックかましますのでやめてくださーい」
目がマジだ。
神崎は舌を打ってそっぽを向く。
因「これからオレ達がそれぞれ作った追試予想問題を配る。相談してもいいから死ぬ気で解け」
邦枝が1枚ずつ3人の机に配る。
男「Zz…」
神「わからん…」
東「死ぬ…」
古「開始3秒でこのザマ!!?」
姫「気合見せろよバカ共」
邦「相談していいって言ったじゃない…」
そこで3人は机を三角に囲って小さな会議状態にする。
男「そうだ、カンニングの許可が出たんだ。おまえら、知恵絞れ」
古「相談がいいっつったんだよ。本番でカンニングするなよ?」
男「ほら、なんだっけアレ…。3人揃えばまんじゅうの知恵っつーだろ?」
東「あ? もんじゃじゃなかったか?」
神「これだからてめーらは…、猛獣の知恵! だっ!」
東男「おお!」
東「強そうだ!」
男「絶対それだな!」
邦「文殊よ!! どれもハズレ! 国語失格!」
因(1週間で足りるのか?)
頭が痛くなる現状だ。
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