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次の日、因幡は神崎と姫川に「昨日、おまえらだけで逃げるなんてヒデーよっ」と文句を言った。
「勝負に熱中してるおまえが悪い」
「一度は声かけたんだからな」
神崎と姫川はゲーム対戦をしながら当然のように言い返す。
因幡はため息をつき、2人の横に腰を下ろした。
「結局勝負の行方が曖昧になっちまったし…」
「うっとうしいため息ついてんじゃねえよ」
そう言って姫川は一度ゲームを中断し、引き出しから1枚の紙を取り出し、因幡に渡した。
「…?」
「スコア表だ。結果は…たぶん同点かおまえの負け」
「!」
今日の因幡のことを予想していた姫川は、ボウリング場の関係者に頼んでもらってきたのだ。
ラストは1回でもストライクが出なければ因幡が負けるような結果に終わっていた。
負ければ土下座、同点ならばどちらも土下座を免れる。
しかし、これで納得する因幡ではなかった。
「よしっ。今日もボウリング場に行って練習しようぜ!」
俄然やる気になる因幡に、神崎と姫川は言いにくそうな顔になった。
「? どうした?」
「行ってもいいけどよ、おまえは入れないぞ」
そう言う神崎に、因幡は「は!?」と声を上げた。
「冷酷兎とアバレオーガ立ち入り禁止の看板が立てられてたからな」
一歩でも足を踏み入れた瞬間に警備員にディフェンスされてしまうのだ。
「ええぇ~~~」
せっかく楽しみに思えた遊びが潰されてしまい、因幡は情けない声を出した。
自業自得だろ、と神崎と姫川は同時に呆れ、ゲーム対戦を再開するのだった。
.END