夜の平和を守ります。
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あとから次々とギャングの応援が来たが、石矢魔メンツに潰されてしまった。
「全員、土下座」
男鹿の非情っぷりも発揮。
言葉通り、全員その場に土下座させた。
「「「「すんませんっしたぁ!!」」」」
「2度と石矢魔でふざけたことすんじゃねえぞ」
「はいぃっ!!」
神崎の脅しにギャング達は地面に額を擦り付けるように頭を下げた。
「このキャンディー、全部オレに献上したら今日のところは見逃してやる」
「はいぃっ!!」
「調子に乗るな」
「痛いっ」
姫川がスタンバトンでオレの頭を軽く叩いた。
「水臭いじゃないですか、神崎さん。オレ達に内緒で姫川と決着つけようなんて…」
そう言う城山に、神崎は後頭部を掻きながら「あー…」と言い訳を考えているようだ。
「ここはやっぱり石矢魔トップが出て解決した方がいいと思ってな。昨日姫川と話しあってたんだ」
「ホテル街に行くとこ見ちまった時は誤解したけど」
よかった、途中で帰らなくて。
でも、ちょっと残念。
「はぁ? 誤解って…」
神崎はわかっていない様子だが、姫川はなんとなく察したのか顔をしかめた。
「妙な妄想してんじゃねーよっ」
またスタンバトンで叩かれた。
「痛いってば」
「もう眠いから帰ろうよ」
夏目は小さな欠伸をし、それが移ったのかオレ含めほとんどの奴らが欠伸をした。
「確かに眠いな。今何時だ?」
オレは携帯を開き、画面の右上に表示された時刻を見て目を見開く。
5:40。
グッモーニン!
思わず下川と同じポーズをとってしまった。
さらに母さんから20件の着信。
うわああああ。
オレは神崎と姫川の腕をつかんで引っ張る。
「ちょっと、おまえら、オレを家まで送ってくれっ」
「はぁ?」
「何事だよ?」
オレはとりあえず「母さんに殺される」と簡潔に説明した。
それでどうして自分達が同行しなきゃいけないのかと問われたが、オレは詳しいことは言わずに2人が母さんの鎮静剤になるからだと言っておいた。
城山と夏目も一緒に来てくれることになった。
男鹿達とはホテル街から出て別れた。
まるで真昼のような騒ぎに、オレの予定は完全に狂ってしまった。
けど、悪くない散歩だった。
石矢魔の奴らと暴れられたし、キャンディが大量に手に入ったし、2人のそれらしいネタが手に入ったし。
今頃母さんは激怒していることだろう。
でも、朝帰りの2人を連れていけば機嫌を直してくれるかもしれない。
そのまま妄想が猛進して吐血するかもしれない。
白んだ空を見上げ、オレ達は同時に、ふわぁ、と大きな欠伸をした。
「因幡、オレ眠いからおまえんち着いたらベッド貸せ」と神崎。
「オレの方が眠いんだ。オレをベッドで寝かせろ」と姫川。
「2人一緒に寝ればいいだろ」とオレ。
「あ、お泊まり?」と夏目。
「その前に電話を借りていいか? 親に電話しないと…」と城山。
とりあえず、先生、今日は眠いのでオレ達学校サボります。
.END