ただの日記には書ききれません。
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姉貴が神崎さん達と飲み会を開いた。
親父が出張で帰ってこないからって好き放題に騒ぎやがって。
羨ましい。
オレも神崎さんにお酌したい。
なのに姉貴は「中学生にお酒はまだ早い」って。
自分だって高校2年の未成年じゃないか。
仕方がないのでオレは姉貴の隣の部屋でジャンプを読んでた。
小一時間くらい経った頃か、騒々しかった隣の部屋が今度は妙に静かだ。
全員ぶっ倒れて眠ってしまったのだろうか。
ジャンプを机に置いてから壁に近づいて耳を当ててあちらの音を聞いてみる。
まだ話し声が聞こえる。
気になって扉をわずかに開けて覗いてみると、
「!?」
危うく声を出すところだった。
神崎さんと姫川さんが眠っている隙を突いて、夏目さんと姉貴が協力してせっせと服を脱がせている。
唯一のストッパー役の城山さんは床で死んでいる。
「夏目、てめぇも悪いこと考えんな(笑)」
「そういう因幡ちゃんもノリノリじゃん(笑)」
ご機嫌な夏目さんが2人をベッドに寝かせ、それっぽく見せるために肩を寄せ合わせる。
こちらもご機嫌な姉貴はティッシュを丸めたものをいくつかベッドの周りに散らばらせる。
調子に乗った夏目さんはハンドクリームをベッドにつけてそれっぽい染みを作る。
ベッドを汚されても姉貴は怒らない。
むしろ、「それいーねー」と悪魔の笑みを浮かべていた。
「キスマークはさすがにムリかぁ」
なるほど、姉貴は酔っぱらうとオープン腐女子になるのか。
しこたま写真を撮ったあとはスイッチが切れたようにその場に倒れて爆睡。
同じく夏目さんも。
その時オレは、
「……………」
扉を静かに閉めて自室に戻って大人しく眠りにつくことにした。
大丈夫ですよ、神崎さん。
最強のコンビからお2人を救出できない無力なオレですが、オレだけが真相を知っていますから。
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