ただの日記には書ききれません。
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目を開けるのがだるかった。
床で眠ってしまったのだろう、背中も痛い。
オレの部屋で飲み会しようと誘ったのはオレだったが、神崎が持ち込んだ純度の高い日本酒と姫川が持ち込んだテキーラがいけなかった。
最初に城山がぶっ倒れた。
続いて夏目が笑い上戸になって突如高笑いを始めた。
神崎は泣き上戸になって常日頃の愚痴を言いだした。
姫川は目立ったことはしなかったが言葉少なになった。
オレはというと、若干絡み酒になったかもしれない。
「ぅ~ん…」
ダメだ。
カーテンちゃんと閉め切ってなかったな。
朝日のせいで目を開けたら溶ける気がする。
どうして誰も起こしてくれないんだ。
オレが一番か。
体のだるさと戦いながらゆっくりと身を起こす。
ちょっと揺らしただけでも頭痛が走った。
完全に二日酔いだ。
部屋も酒臭い。
あとで消臭剤かけとかないと。
大きな欠伸をし、眉間に皺を寄せながら目を開けると、とんでもないものが目に飛びこんできた。
「…っ!!!」
大口を開けたまま硬直する。
なにがあったんだ。
オレのベッドで、真っ裸の神崎とイケメン姫川が肩を寄せながら眠っていた。
ベッドの周りには丸められたティッシュ、毛布には染み。
ああ、オレのベッドが…。
頭をぐしゃぐしゃに掻き、「え、なに、拍手文でやっちゃったの?」と混乱しながらその光景を凝視する。
パニックを起こしたオレは携帯を取り出してその光景を連写する。
床には、酒ビンを枕にして白目を剥いてる城山と、そんな城山の腹を枕にして幸せそうに眠っている夏目が転がっている。
止めに入らなかったのか。
酔った勢いで、なんてことはよく聞く話だがここで実行することか!?
せめて帰り際公園の草むらやそれっぽいホテルで…、ああ、オレはまだ酔いがまわってるようだ。
とにかく水を飲んで頭を冷やそう。
もしかしたらこれは夢かもしれないし、酔いで幻覚を見ているのかもしれない。
現実だったらなんてオレ得。
よろよろとした足どりで部屋のドアノブにつかんで開けると、足下になにか転がっていた。
「……オレは第二発見者か」
廊下には、吐血(鼻血)した母が転がっていた。
ダイイングメッセージ、“公式万歳”。
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