15:魔界に来ちゃいました。
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散々走って親子クジラを撒いた3人は、小さなオアシスを見つけた。
3人は顔を見合わせ、オアシスに向かって走り、予想通りそこに存在する泉にダイブする。
豪快に水を飲み、豪快に体を洗い、爽やかな素顔を晒し、泉の前で並んで膝を抱えて座り込み、はしゃぎすぎたことを反省した。
「オアシス効果ってスゲーな…。裸の心になっちまった…」と因幡。
「オレも…、つい…我を…」と姫川。
「オレなんて、公式で…、まだ素顔晒してねえのに…」と相沢。
体力回復した3人。
しかし、ある意味ダメージを受けていた。
服もすぐに乾いたことで、気を取り直し、十分な水分補給を終え、出口と仲間探しを再開する。
どこから来たのかは姫川が覚えていた。
次々と現れる魔獣から逃げ、急な砂丘を登ったところで、先に頂上に到着した相沢があるものを発見する。
「…! あれ、見てみろ!」
「「!!」」
指をさされた方向を見ると、遠くに高い崖が見えた。
3人は砂丘を滑り降り、一直線にそこへ走る。
砂漠との境界線のような崖だ。
見上げると首が痛くなるほどで、凹凸も少ないまさに絶壁だ。
「登るのは難しそうだな…」
姫川がそう呟くと、因幡は目を凝らし、なにを見つけたのか相沢と姫川に「おい」と呼びかけ、指をさす。
見ると、崖に空いた大きな穴を発見した。
崖を伝い、そこへ歩み寄る。
「ここが出入口…ってことか?」
相沢がそう言って、真っ暗闇な洞窟の向こうを見る。
「ドラクエとかだったら、絶対モンスターがいるよな…。前に神崎からゲーム借りてやってた」
そう言う因幡の頭を姫川が軽く小突いた。
「不吉なこと言ってんじゃねーよ。入りたくなきゃ、砂漠に戻るか?」
「よし、すぐに行こう」
因幡の決断は早かった。
だが、言葉とは裏腹にすぐに洞窟に足を踏み入れることはしない。
「……先頭は、ジャンケンでっ」
「「……………」」
振り返る因幡は2人にグーを見せつけた。
姫川と相沢は顔を見合わせ、構える。
「「「じゃーんけーんっっっ!!」」」
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