01:全員、ブッ転がします。
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
2年の生徒から“東邦神姫”の情報を聞きだした因幡は余裕のある足どりで3年校舎へと向かっていた。
廊下を渡りながら、先程の情報を思い出す。
“東邦神姫”はこの石矢魔の4大勢力であり、名前の由来はその4人の苗字からとっているらしい。
東条、邦枝、神崎、姫川。
情報が正しければ、今この学校にいるのは神崎と姫川の2人だ。
2年の不良達を叩きのめした因幡の次の目的は、その2人を今日中に叩くことだ。
思った以上に調子がいいため、因幡の機嫌も非常に良かった。
「この調子なら、石矢魔統一も1週間とかからないな」
口の中で転がしていたアメがなくなり、階段の踊り場にあるゴミ箱にアメの棒を捨てた。
階段を上がれば3年の教室もすぐそこだ。
どの教室から当たろうかと考えたとき、不思議なものを目撃した。
3-Aの教室から出かかった銀髪のリーゼントの先端だ。
出かかったリーゼントは引き戻されるように教室に戻っていく。
因幡はすぐにピンときた。
聞きだした情報にあった“東邦神姫”の姫川の特徴と一致する。
耳を澄ませば、言い争うような声が聞こえた。
「あの教室か…」
因幡は早足で教室に近づき、教室に入る前に中を窺った。
最初に見たのは、左耳と口が繋がっているチェーン付きのピアスの男―――神崎だ。
すぐに脳内に記憶した情報と一致した。
そして、城山と争っているリーゼントの男―――姫川。
因幡はすぐに、ラッキー、と内心で喜んだ。
(まさか“東邦神姫”の2人が一緒にいるとはな…。まずは姫川だ。背を向けてる今がチャンス!!)
その隙だらけの背後に強烈な蹴りを食らわせようと近づいた時だ。
ブシャアアアアッ
因幡は姫川の持っているヨーグルッチに気付かなかった。
そして、今に至る。
.