10:蹴り、つけてきます。
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「おい…」
ペチン、と神崎に額をデコピンされた因幡は目を覚まし、口端のよだれを拭った。
「帰りが遅いと思えば、どこで寝てんだ」
呆れて言う姫川の言葉に、身を起こした因幡は辺りを見渡し、ここが玄関前の階段であることに気付いた。
帰ってきてホッとするなり、そのままそこで倒れるように眠ってしまっていたようだ。
眠い目を擦り、「今何時?」と重たい声で尋ねる。
「もう昼過ぎだ。今、出歩くのは危険な状態なのに、どこ行ってたんだ? 散歩とか言うなよ」
「…下準備しただけ」
そう言って因幡は「んー」と腕を伸ばした。
「それで、そっちの準備は?」
姫川に聞きながら、ポケットからキャンディーを取り出して口に咥える。
「予定通りだ。…着替えてこいよ」
「ああ。……辛っ」
今回は、刺激たっぷりのタバスコ味だ。
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