95:物語は、終わりません。
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因幡達が向かう先の石矢魔高校の校門では、1匹の白ウサギが横になって待っていた。
ぽかぽかと温かな陽気に、ついうとうとしてしまう。
「ふわぁ…。さて…、ワシが寝るのが早いか、桃が来るのが早いか…」
きっと驚くだろう、と悪戯心を抑え、シロトはいずれ来るだろう因幡達を待ち続けた。
大きな欠伸をして真上を見上げると、雲一つない、まるで翔べるような果てしない青空が広がっていた。
「いい天気じゃのう…」
ピクリ、と白と桃色の耳が動いた。
赤い瞳がゆっくりと開かれる。
もう独りではない靴音が、すぐそこまで近づいてきた。
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