61:魔窟が復活しました。
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バンド練習を終えたあと、奈須達はメイド喫茶に来ていた。
とある人物に呼ばれて。
「―――って計画してるみたいだから」
オレンジジュースをストローから飲み、なごりは男鹿達の計画について奈須に報告した。
向かい側に座る奈須はオムライスを頬張っている。
オムライスの横には、ハートマークの小さな旗が刺さったプリンアラモードがあった。
横のテーブル席に座る鬼束、亀山、日野、塩入は、なごりの動きに注意を払いながらメイド達と萌え萌えジャンケン中だ。
「へぇ~、早いねぇ。コソコソとそんなこと…。で、アンタはどーしてそれをオレ達に?」
スプーンの先端をなごりに向け、咀嚼しながら尋ねる。
初対面を簡単には信用できないのは当然だ。
なごりは即答した。
「ファンだからだ」
「あっは、ウソ臭いナリ☆」
思わず噴き出してしまう。
「頼みもあってさ」
「頼み?」
スプーンを咥え、奈須は首を傾げる。
なごりはスマホの画面を奈須に見せつけた。
「…あー、このコ、なんか知ってる」
「冷酷兎って聞いたことあるだろ? そいつ」
見せたのは、因幡の写真だった。
隠し撮りのため横顔だ。
「そのウサギっちゃんをこのオレにどうしてほしいって?」
「うん…」
なごりは手を伸ばし、プリンアラモードに刺された旗を引き抜き、
「折ってほしいんだ。こんなふうに」
奈須の目の前でそれを、ポキッ、とわずかな力でへし折った。
その顔は無邪気な子供のようだ。
そんな残忍さが気に入ったのか、奈須はニタリと笑みを浮かべ、鬼束たちとともにこちらも動き始めた。
.To be continued