43:いっしょに、肩を並べて。
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決戦前夜に、男鹿がひとりで悪魔野学園に乗り込んだことを、姫川から聞いた因幡達は、聖石矢魔のグラウンドに集まっていた。
「因幡、行けそうか?」
金属バットを軽く振り回す神崎に問われ、靴紐を結び直していた因幡は口元を緩ませ、顔を上げて頷く。
「もちろん」
*****
到着するなり、悪魔野学園はすでに騒然としていた。
男鹿の仕業だろうと到着した全員が思った。
因幡、神崎、夏目、城山、イザベラは南から、大森、谷村、花澤、飛鳥、梅宮、サテュラは北から、出馬、郷、アレックス、七海、三木は東から攻める。
「男鹿のヤロウ、オレ達の分も残してんだろうな!」
神崎は、襲ってくる目の前の敵を金属バットで撲り倒していく。
「残しすぎても困るけどなっ」
同じく因幡も、武器を手に突進する敵に臆せず一気に蹴り飛ばす。
修行のおかげか、調子がいいのか、普段より良い転がりっぷりだ。
「姫川っ、ゲームはどこだ!?」
神崎は耳にはめたイアホンに呼びかける。
“次を曲がれば、それらしいステージが見えてくるはずだ”
姫川はヘリで古市達のもとへ移動していた。そこからモニターで確認しながら、無線で神崎達と男鹿に指示を出している。
最初にステージを見つけたのは因幡達だった。
1年校舎が、本格的なビリヤード場になっている。
フロアには何台ものビリヤードテーブルが設置されてある。
何人ものベヘモットの兵士達がいるなか、ひとり、柱将のコートを身に纏い、テーブルに腰掛ける男がいた。
右手に持ったキューを左手に軽く当てて弄んでいる。
青のヒョウ柄のバンダナを巻いた男だ。
「確か…、第12の柱、メホド…」
思い出したようにイザベラが呟く。
「さぁ、ゲームの時間だ、子ども達」
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