42:ただいま修行中です。
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ジャージと体操服に着替えた因幡達は、再びグラウンドに立っていた。
その向かいには、早乙女と、ジャージ姿のコハルと桜が立っている。
「なんでおまえの母ちゃんと姉ちゃんが?」
小声で右隣の神崎が尋ねてくるので、因幡は「オレはなにも聞いてねえ;」と小声で返す。
「やっぱ秘密組織的なアレを伝授してくれるとか?」
今度は左隣の姫川が小声で尋ねてきたので、「アレもコレも知らねえよ」と返す。
「オレの知り合いで、おまえらの手伝いをしたいと名乗り出て来た」
「「おねがいしまーす」」
突然現れた細身の女性2人に、誰もが戸惑いを隠せない。
古市の目も輝きを隠さない。
「それではみなさん、次は私が指導していきますので…」
そう言って桜とともに前に出るコハル。
因幡は未だ痛む両脚がぐらつかないようにしながら、覚悟を決めた顔をする。
(母さん…。シロトの元・契約者だから、使い方を教えてくれるんだろうか…)
「では、桃矢ちゃん以外は、最初は近くの人と背中合わせになってださい。マネしてね」
コハルと桜が背中合わせになると、神崎達は戸惑いながらも近くの人間とペアになって背中合わせになる。
因幡は「あれ? オレは?;」とこちらも困惑していた。
姫川と神崎、男鹿と古市、夏目と城山。
それを確認したコハルは笑みを保ったまま指導を続ける。
「では、その状態で互いの腕を組んでください。絡めるように。そして…、片方が片方を持ち上げてください。はい、いーちー、にーいー…」
前に屈んだ桜に持ち上げられるコハルを見て、神崎達はマネをする。
「「「「「いーち、にーい…」」」」」
「ん…っ、おま…、引きすぎ…ッ」と神崎。
「背骨硬ぇーんじゃねーの?」と姫川。
「男鹿…っ、そろそろおろせ…っ。息が…ッ」と古市。
「古市、おまえ軽すぎ」と男鹿。
「おもいよー、城ちゃん」と夏目。
「交代だ、夏目」と城山。
「ゴフゥッ!」
コハル、吐血。
「それがしたかっただけ!!? 帰れぇっ!!!」
つっこむ因幡。
.