28:ゲーム開始の時間です。
夢小説設定
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敵は突如現れた、死んだはずの神崎達に混乱を隠せなかった。
どれだけ銃弾を撃ち込もうと倒れるどころか怯む様子もなく、襲いかかる。
その姿はまさに不死身のゾンビ。
敵の侍女悪魔も五里霧中状態だ。
次々と助っ人たちがやられていく。
「買い取った!?」
我が耳を疑うように古市は聞き返す。
「―――あぁ。このゲーム自体を買い取った。このオレがチートなんてせこいマネするかよ。これで設定いじり放題だ。とりあえず死なねーから、おまえら全員暴れまくれや」
「いくらで?」
夏目がもっともな疑問を口にした。
神崎と花澤は愉快に敵を次々と殺していく。
(あの小僧、悪魔相手に…)
シロトもドン引きしている。
相手は戦闘ロボのクレイジーフロッグで立ち向かおうとしていた。
マシンを魔力で改造するというおまけつきでだ。しかし、向かいからやってくるものに、唖然とする。
「おいおい、ナメてんじゃねーぞ、ボケが。そんなもんたった一体で、オレ達に勝てると思ってんのかよ」
現れたのは、レアアイテムであるはずの5体のクレイジーフロッグだ。
それだけではない。
姫川が「いくぜっ!!」と声をかけると、クレイジーフロッグは同時に宙へジャンプし、合体し始めた。
超絶合体!!
マックス・デ・イシヤマオー!!!!
それは特撮番組に登場してもなんの違和感もない、合体戦隊ロボだった。
もちろんこんな設定もこのゲームには本来ない。
「「「「必殺!!」」」」
「ちょっ、ちょ、ちょっ…、待ちなさいっ!! 負け負けっ!!」
命乞いをしようがもう遅い。
「「「「ダイヤモンド・エビル・アロー!!!!」」」」
クレイジーフロッグをパンチで敵もろとも粉砕。
チームAの画面に、“YOU WIN”と表示される。
「「「「勝ったあああああっ!!!」」」」
全員、歓喜の声を上げた。
「「やったああああ!!」」
パンッ、と因幡兄弟はハイタッチ。
その後、まさか焔王に100回勝負と駄々をこねられるとは思っていない、石矢魔メンバーだった。
.To be continued