21:こちらも特訓中です。
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2日目の練習が終わったその帰り、因幡は学校の掲示版で学園祭の広告に目を留めた。
学園祭の午後に行われる、ライブ大会。
優勝賞品は、カフェのケーキ無料券。
1年分だ。参加者は自由。
それを聞いた姫川は当然ながら呆れた顔をする。
「ケーキ欲しさに…」
「バレーの練習だけでも大変なのに…。頑張ってるんだ?」
「…けどよ、石矢魔が勝たせてくれるとは思えねえな。今の状況を見てみろよ」
ライブの優勝は聖石矢魔の生徒達の投票数で決まる。
アウェーの状態で、石矢魔がそれに参加して勝てるとは思えない。
それでも、と因幡は姉の桜から借りたギターを握りしめる。
「これしか思いつかなかったんだからしょうがねえだろ…。おまえらは、退学がかかったバレーをやるんだ。オレは応援しかできない。それがもどかしくて…」
「自分もなにか大勝負がしたい。…そういうこと?」
夏目の言葉に、因幡は素直に頷く。
「軽音部だろうが、放課後○○タイムだろうが、負けてやるつもりはねぇからっ」
因幡の顔は真剣だ。
こうなったら誰にも止められない。
「だったら、オレが稽古つけてやるよ」
「うそ、姫ちゃんギターできるの?」
「かじったくらいだ」
「だったらオレにもできる!」
「なんだよその対抗心」
3人も練習に付き合うことに。
因幡は「いいって」と断ったが、「いつも練習に付き合ってくれてるから」と3人は譲らない。
それから、各々の練習に明け暮れ、数日が経過。
そして、学園祭、当日。
.To be continued