21:こちらも特訓中です。
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練習2日目、練習の最中、いきなり神崎が姫川にケンカをふっかけた。
「だからてめぇのリーゼントが邪魔だっつってんだろっ!!」
当然、姫川も顔を険しくさせ、自分のリーゼントを親指で指して言い返す。
「あぁっ!? こいつはオレのポリシーだ!! 文句あんのかっ!!」
「あるに決まってんだろ!! さっきからブロックの度にネットに突き刺さってんだろーが!! 面白すぎんだよ!! 切れ、ボケ!!」
昨日から言いたかったことだ。
神崎は指をさして声を荒げる。
「あ゛ぁっ!?」
「ちょ…っ、ちょっとあんた達」
邦枝は止めようとするが、神崎は邦枝をも巻き込む。
「邦枝っ!! おまえからも言ってやれ!!」
「え?」
「それでどんなレシーブするの(笑) とか!!」
「え?」
「しねぇよ!! てめぇマジぶっ殺すぞ!!」
「いい加減にしろよ!! 小学生かてめえらっ!!」
因幡も割って入るが、神崎はそれに言い返す。
「ネットに突き刺さって一番爆笑してたのはてめえだろが、因幡っ!!」
険悪な雰囲気が悪化しようとしたとき、邦枝は目を伏せ、静かに言った。
「…まあ、確かに、スポーツをやる格好じゃないと思うケド…」
その言葉にその場は静かになり、神崎は口端を吊り上げて「ほら見ろ」と言う。
「チッ」
姫川は舌打ちし、背を向けて出入口へと向かった。
「あっ、ちょっと…、どこ行くのよっ!!」
「ほっとけよ、どーせ6人いりゃいいんだ。正直あいつ、足ひっぱってたしなぁっ!!」
「神崎!!」
嘲笑し、火に油を注ぐようなことを言う神崎を叱咤する大森。
姫川は言い返すこともなく、体育館を出て行ってしまった。
その背中を茫然と見送る邦枝は、落ち込んだ表情を浮かべる。
「……せっかく、まとまりかけてたと思ったのに…」
それを見た飛鳥と花澤は目を合わせ、頷き合い、姫川のあとを追いかけた。
「……謝ってきたら?」
因幡は神崎の脇腹を肘でつつく。
神崎はそれを軽く手で叩いた。
「ヤだねっ!!」
「強情…」
呆れていると、しばらくして姫川が花澤達と戻ってきた。
出て行く前とは違った姿で。
それを見た因幡を抜いた全員は驚愕の表情を浮かべた。
「なにじろじろ見てんだよ。さっさと練習始めっぞ」
強制的にリーゼントを下ろされグラサンも外され、長い銀髪はひとつにくくられ、肩にかけていた。
機嫌が悪そうに、人並み以上に整った顔をムスッとさせている。
「いや…、え?」
「どちら様?」
邦枝に続き、大森が尋ねる。
「姫川だよ、姫川!! 見りゃわかんだろーがっ!!」
お望み通り髪を下ろしてきたというのに失礼なことを言われ、姫川は怒鳴る。
((((いや…、完全に別人じゃないですか…))))
「ふざけんなよ、てめーっ!! 姫川はもっとこうモサッとして、ヌメッてカンジなんだよっ!!」
「あ゛ぁ!? なんだそりゃ!!」
「帰れっ!! ポリシーはどうした!!」
リーゼントを下ろしても2人はまた言い争いを始める。
「…因幡ちゃんはあんまり驚いてないよね」
「うん…、まあ…、夢で見たことあったし…」
そんなシーンあったっけと思った人は魔界編を見よう☆
「やー、スゲーイケメンが出てきてびびりましたよ」と花澤。
「なんでリーゼントなんてしてんだ、あいつ…? 目の大きさから違くね?」と飛鳥。
「と…、とにかく、これで全員そろったわね…」と邦枝。
「男鹿と古市が出てったぞ。そしてオレも今からバイトだ。じゃ」
東条は普通にバイトに向かってしまった。
「「「「……………」」」」
残されたメンバーは愕然とそれを見送る。
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