20:練習に来て下さい。
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生徒指導室から教室に戻ってきた面々は、各々自分の席に着いていた。
HRを告げる鐘が鳴る。
「―――それにしても、スポーツってなにさせる気かしら」と大森。
「サッカーとか野球っスかね?」と古市。
「やったことねーぞ、そんなもん」と神崎。
「サッカーならオレが教えてやってもいいぜ」と因幡。
「大丈夫大丈夫。要はなにしても勝てばいいんだから。なぁ、クイーン」と姫川。
「ちょっと黙って…」と邦枝。
そこで佐渡原が教室に入り、教卓の前に立った。
「はい。えーと…、静かにしてください。突然ですが、今日は転入生を紹介します」
転入生、という言葉に全員が口を閉ざし、佐渡原に注目する。
「キミ、入って…」
教室の扉が開かれ、聖石矢魔の制服を着た女子が入ってきた。
「聖石矢魔への転校生なのだが、本人の強い行こうがあって、このクラスに来ることになりました。えー、名前は…、ヒ…、ヒル…?」
その女子は黒板の前に立ち、生徒と向かい合う。
「ヒルデガルダです」
「これ本名?」
「ヒルダとお呼びください」
ヒルダの姿を見て、石矢魔の何人かが大口を開けて驚愕の表情を浮かべた。
(あの女ああああっ!!)
因幡も知った顔に驚いている一人だ。
移動に使用していた変な鳥にぶつかってケンカになりかけた時のことを思い出す。
「アーッ」
ベル坊は嬉しそうな声を上げた。
「よろしく…」
ヒルダはなにを企んでいるのか、意味ありげな笑みを浮かべた。
邦枝は敵視している男鹿嫁の登場に、ガコン、と額を机に打ち付ける。
「姐さぁぁぁぁあんっ!!」
それを邦枝の後ろの席から見ていた大森は思わず声を上げた。
(カオス…)
思わずにはいられない。
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