迷子の女の子
後から
「何よ。急にお風呂やってきたのはそっちじゃないの」
とブルマはぶつくさと文句を言った。
まだ言い足りない様な顔をしていたが、時空の狭間で出会った謎の少女の・・・・
首を締められた跡を見ると、すぐに手当て施し、ベッドに寝かしつけてくれた。
それからトランクスは今までの経緯を全て話した。
未来の平和を取り戻したこと。
それを報告すべく、再びやってきたこと。
その途中で時空の狭間で、少女が白い怪物に襲わているのを目撃し、助けに行った。
そして怪物が生み出した「穴」に吸い込まれて。
「私の祝福のバスタイム真っ直中に墜落してきたわけね」
「・・・・す、すみません」
意地悪に笑うブルマに、トランクスは何も言えず、頬を染めてうつむいてしまった。
「でもあんた無茶したはね~。タイムマシンから飛び出すなんて」
「ほっておけませんよ。でも落ちた時代が、とんでもないところじゃなくてよかった」
もし、原始時代や文明がおわってしまった超未来に飛んでしまったら・・・・・考えただけでゾッとする。
幸いにもここはあのセルとの死闘から7年経った時代・・・。
過去と言うより、あの戦いで生じた次元の、もう 一つの未来とも言える。
ただ・・・・・。
(俺の世界に帰れなくなってしまった。)
時空の狭間において来てしまったタイムマシンを、回収するなど、不可能だ。
タイムマシン自体が、どこか別の時代に飛ばされた可能性もある。
ふいに肩に手がのせられ、トランクスはふと顔を上げた。
そこにはブルマが優しく微笑んでいた。
「大丈夫よ。私を誰だと思ってるの。あのタイムマシンを作った天才発明家よ!あんたはちゃんと、元の世界に帰してあげるわ」
パチリとウインクするその姿は、思わず頼りにしたくなる。
・・・・どの次元のブルマも、やはり自分の母親なのだと、トランクスは釣られて微笑んだ。
「頼りにしてます」
とその時
「わぁっ!!」
小さな悲鳴と、何かが倒れた大きな音が
謎の少女のいる部屋から鳴り響いた。
二人は驚いた顔をして、見合わせる。
「起きたのかしら」
「さぁ・・・」
急いで少女の眠っている部屋に向かう。
「いない・・・」
そこにはくしゃくしゃに寄せられた掛け布団と、転がった化粧台の丸椅子が微かに揺れているだけだった。
「何よ。急にお風呂やってきたのはそっちじゃないの」
とブルマはぶつくさと文句を言った。
まだ言い足りない様な顔をしていたが、時空の狭間で出会った謎の少女の・・・・
首を締められた跡を見ると、すぐに手当て施し、ベッドに寝かしつけてくれた。
それからトランクスは今までの経緯を全て話した。
未来の平和を取り戻したこと。
それを報告すべく、再びやってきたこと。
その途中で時空の狭間で、少女が白い怪物に襲わているのを目撃し、助けに行った。
そして怪物が生み出した「穴」に吸い込まれて。
「私の祝福のバスタイム真っ直中に墜落してきたわけね」
「・・・・す、すみません」
意地悪に笑うブルマに、トランクスは何も言えず、頬を染めてうつむいてしまった。
「でもあんた無茶したはね~。タイムマシンから飛び出すなんて」
「ほっておけませんよ。でも落ちた時代が、とんでもないところじゃなくてよかった」
もし、原始時代や文明がおわってしまった超未来に飛んでしまったら・・・・・考えただけでゾッとする。
幸いにもここはあのセルとの死闘から7年経った時代・・・。
過去と言うより、あの戦いで生じた次元の、もう 一つの未来とも言える。
ただ・・・・・。
(俺の世界に帰れなくなってしまった。)
時空の狭間において来てしまったタイムマシンを、回収するなど、不可能だ。
タイムマシン自体が、どこか別の時代に飛ばされた可能性もある。
ふいに肩に手がのせられ、トランクスはふと顔を上げた。
そこにはブルマが優しく微笑んでいた。
「大丈夫よ。私を誰だと思ってるの。あのタイムマシンを作った天才発明家よ!あんたはちゃんと、元の世界に帰してあげるわ」
パチリとウインクするその姿は、思わず頼りにしたくなる。
・・・・どの次元のブルマも、やはり自分の母親なのだと、トランクスは釣られて微笑んだ。
「頼りにしてます」
とその時
「わぁっ!!」
小さな悲鳴と、何かが倒れた大きな音が
謎の少女のいる部屋から鳴り響いた。
二人は驚いた顔をして、見合わせる。
「起きたのかしら」
「さぁ・・・」
急いで少女の眠っている部屋に向かう。
「いない・・・」
そこにはくしゃくしゃに寄せられた掛け布団と、転がった化粧台の丸椅子が微かに揺れているだけだった。