時の狭間

「紺碧の気」

次元の神スクラルが勝手に命名したら、何か知らないうちに、そこらへんの神様関係者の通称になってしまったらしい気。

それは地球人の中で、たった一人の人間が持っている想いの力を具現化できる力のこと。


紺碧の気を持つ人間が死ねば、その力はまた新しく生まれた人間に宿る。

それは何百年。
何千年と、ひそかに輪廻していた。

が、ある日そのサイクルの中で、何かが狂い始めた。


歴史上で人間が幾度となく繰り返した、戦争、貧困、差別。
そこで積み重なり、膨れ上がったマイナスの想いを、先代の気を持つ者が、一匹の怪物を具現化させてしまった。

それがさっきの白い怪物の親玉。
高い知能と、悪の心を持ったDr・リルト。

Dr・リルトは時空の狭間に研究所をつくり、自分の手足となって動くリートルマンっていう怪物達を作った。

ちなみにその一匹がさっきの白い怪物らしい。


何万と手下を作り上げたDr・リルトは、時空の狭間を荒らし周り、紺碧の気を持つ人間・・・・・つまり、現:紺碧の気を持つ私を、探し回っていた。

想いを具現化する力を手に入れるために。

もちろん次元の神スクラルも、それを阻止すべく、同様に私を探したが、時空の狭間は広く、しかも紺碧の気は普段、感知出来ないほど微弱なもので、見つけだせないでいた。




そして今日、Dr・リルトとスクラルがほぼ同じに、その紺碧の気を密かに宿していた私を見つけたらしい。

それがあの変な穴に落とされ(スクラルの仕業)、んでいきなりレートルマンに首絞められた(横取り)瞬間。


そして偶然タイムマシンで通りかかった、トランクスに助けられたと言うわけだ。


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