揺れる
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「改めて見ると、恐ろしいもんだぜ....」
俺たちは、光の柱が立ち上る地点――森の奥深くまでたどり着いた。
周囲の空気はピリピリと肌を刺すようで、思わず身震いする。
「こんだけの妖気、いったいどんなバケモンなんだろうな!」
「……下だ」
「強い妖怪ほど深淵を好む」
「下って、おいおい、どう見てもここらはただの森じゃねぇか」
そう言いながら一歩踏み出した瞬間、俺の足は宙を切った。
「うおっ!? なんだよコレぇぇぇッ!!」
情けない声を上げながら落下する途中、ふと蔵馬の顔が脳裏をよぎる。
『魔界の森には、あちこちに“穴”がありますから、気をつけてくださいね』
『穴ぁ?』
『地下に通じる縦穴です。直径10キロ程のものもあれば、1メートル程度のものも。』
『底がどうなっているかは、落ちてみないと分からないですよ』
――そういやそんな話あったな
「まぁ地下まで一気に行けるなら結果オーライって訳よ!」
「な、飛影――って、ぅわっ!?」
黒い影が、音もなく目の前を通りすぎた
「……なにボケっとしてやがる。置いていくぞ」
飛影の声が少し下から聞こえる。見ると、すでに空間を切り裂くように進んでいた。
「おい待てってばよ!」
俺も体勢を立て直し、手をかいて空中を泳ぐように加速した。
****
飛影side
「おいおい、まさかあのちっこい女って訳ねぇよな....」
間抜けにぽかんと口を開けた幽助の目線の先
――光の柱の中心にいたのは、若い女だった。
妙に落ち着きのない動きで、空中に向かって何かを振りかざしている。
一人でギャーギャーと騒ぎながら、誰かと戦っているようにも見えたが、俺たちにはまるで気づいていない。
「なぁ、
この妖気、あんたが出してんのか?」
幽助の問いに、女の動きがピタリと止まった。
「....う〜ん、熱中しすぎると周りが見えなくなっちゃうの、私の悪いクセだなぁ」
女は頬をポリポリと掻きながら振り返った。
「.......質問に答えろ」
俺は女の喉元に剣先を向けた。
その瞬間、覚えのある匂いがした。
「.....猫又か、」
「猫又.....聞いたことあるぜ。尻尾が2本ある化け猫だろ?」
――猫又。
何十年という時を経て妖怪と化した猫のなれの果て。
妖狐と似た系統だが、力の格は一段落ちる。
(妙だな......猫又は強い個体でもB級程度。だがさっきの妖気は明らかに――)
「....よくわかったわね」
「フン、知り合いの狐と似た匂いがしただけだ」
突然、ぶわっ、と空気が揺れ、妖気が渦を巻く。地面の土が舞い、木々がざわつき、小さな竜巻が足元に生まれる。
「ッ、!?」
(なんて妖気だ......気ぃ抜いたら吹き飛ばされちまいそうだぜ....!)
「匂いか.....耳と尻尾は上手く隠せてたんだけどなぁ」
風がやみ、木の幹に映る影が揺れた。
尻尾が……一本、二本――いや、三本。
「……なるほど、妙に派手なわけだ。猫魈か」
「ねこしょう?んだそりゃ」
「何百年も生きた猫が進化した妖怪だ。猫又とは比べ物にならん。」
「とんでもねぇヤツに喧嘩ふっかけちまったつー訳か.....」
「よーし、売られた喧嘩は買ってやるわよ!」
幽助が一歩前に出る。
「へっ、そいつはありがてぇ」
「でもよォ女相手に全力ってのも気が引けるぜ」
「その顔、本気でぶっ飛ばす気まんまんなんだけど?」
次の瞬間、幽助が地を蹴り、ふたりの間の空気が弾けた。
俺たちは、光の柱が立ち上る地点――森の奥深くまでたどり着いた。
周囲の空気はピリピリと肌を刺すようで、思わず身震いする。
「こんだけの妖気、いったいどんなバケモンなんだろうな!」
「……下だ」
「強い妖怪ほど深淵を好む」
「下って、おいおい、どう見てもここらはただの森じゃねぇか」
そう言いながら一歩踏み出した瞬間、俺の足は宙を切った。
「うおっ!? なんだよコレぇぇぇッ!!」
情けない声を上げながら落下する途中、ふと蔵馬の顔が脳裏をよぎる。
『魔界の森には、あちこちに“穴”がありますから、気をつけてくださいね』
『穴ぁ?』
『地下に通じる縦穴です。直径10キロ程のものもあれば、1メートル程度のものも。』
『底がどうなっているかは、落ちてみないと分からないですよ』
――そういやそんな話あったな
「まぁ地下まで一気に行けるなら結果オーライって訳よ!」
「な、飛影――って、ぅわっ!?」
黒い影が、音もなく目の前を通りすぎた
「……なにボケっとしてやがる。置いていくぞ」
飛影の声が少し下から聞こえる。見ると、すでに空間を切り裂くように進んでいた。
「おい待てってばよ!」
俺も体勢を立て直し、手をかいて空中を泳ぐように加速した。
****
飛影side
「おいおい、まさかあのちっこい女って訳ねぇよな....」
間抜けにぽかんと口を開けた幽助の目線の先
――光の柱の中心にいたのは、若い女だった。
妙に落ち着きのない動きで、空中に向かって何かを振りかざしている。
一人でギャーギャーと騒ぎながら、誰かと戦っているようにも見えたが、俺たちにはまるで気づいていない。
「なぁ、
この妖気、あんたが出してんのか?」
幽助の問いに、女の動きがピタリと止まった。
「....う〜ん、熱中しすぎると周りが見えなくなっちゃうの、私の悪いクセだなぁ」
女は頬をポリポリと掻きながら振り返った。
「.......質問に答えろ」
俺は女の喉元に剣先を向けた。
その瞬間、覚えのある匂いがした。
「.....猫又か、」
「猫又.....聞いたことあるぜ。尻尾が2本ある化け猫だろ?」
――猫又。
何十年という時を経て妖怪と化した猫のなれの果て。
妖狐と似た系統だが、力の格は一段落ちる。
(妙だな......猫又は強い個体でもB級程度。だがさっきの妖気は明らかに――)
「....よくわかったわね」
「フン、知り合いの狐と似た匂いがしただけだ」
突然、ぶわっ、と空気が揺れ、妖気が渦を巻く。地面の土が舞い、木々がざわつき、小さな竜巻が足元に生まれる。
「ッ、!?」
(なんて妖気だ......気ぃ抜いたら吹き飛ばされちまいそうだぜ....!)
「匂いか.....耳と尻尾は上手く隠せてたんだけどなぁ」
風がやみ、木の幹に映る影が揺れた。
尻尾が……一本、二本――いや、三本。
「……なるほど、妙に派手なわけだ。猫魈か」
「ねこしょう?んだそりゃ」
「何百年も生きた猫が進化した妖怪だ。猫又とは比べ物にならん。」
「とんでもねぇヤツに喧嘩ふっかけちまったつー訳か.....」
「よーし、売られた喧嘩は買ってやるわよ!」
幽助が一歩前に出る。
「へっ、そいつはありがてぇ」
「でもよォ女相手に全力ってのも気が引けるぜ」
「その顔、本気でぶっ飛ばす気まんまんなんだけど?」
次の瞬間、幽助が地を蹴り、ふたりの間の空気が弾けた。
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