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光姫サイド

銃声や悲鳴、色々な音がそこらじゅうでする、長い白髪を靡かせながら光姫は長い通路を一人走っていた。
カイン達と別れた後、治癒の力を使える闇子は負傷者を救護するために別行動をしている。
左耳のイヤーカフをトントンと叩き、呟く。

「秀継聞こえるかー?」

少々の間が空いた後、頭に声が響く。

〈兄さぁん、聞こえるよぉ〉

放送がかかる前に別れた、弟の特徴のあるしゃべり方と声に少しほっとした。

「あー、よかった無事だったか、んで、今何処だ?」

歩みを止めず、時折飛びかかってくるノイザーを斬り捨てながら会話を続ける。

〈兄さぁんも無事で良かった、僕は飛行場だよぉ…っと〉

秀継も同じような状況らしく、所々に交戦の音が混じる。光姫はこちらの状況と闇子の事を手短に秀継に告げ、退路の確保、生存者の救助と護衛を指示した。

〈…りょぉ~かぁい、こっちは他のギルドの奴も多いし心配ないよ、兄さぁんはどうするのぉ?〉

「俺はこのままノイザーぶっ倒しながらそっち向かうわ、こんまま真っ直ぐだよな?」

〈あってるよぉ、それじゃあ気を付けねぇ〉
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