進撃の巨人 3
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空は青く、清々しいくらいに晴れ渡っていた。
ウォール・マリア学園2年生のリヴァイはお気に入りの木の上でくつろいでいた。
近くには友人のハンジが何やら怪しい本を涼しい顔で読んでいる、しかし現在時刻はAM10:18……つまり2人は授業をサボっているのだ。
「ねぇ、リヴァイ」
「あ?なんだよ…」
「じゃんけんでさ、負けた方が飲み物を買いに行くゲームしない?」
「は?……めんどくせぇな…」
「良いじゃん、退屈しのぎにさ!」
「じゃあ、授業受けてこいよ」
「それとこれとは話が別だし、君も人の事言えないから。ほら………じゃんけん……」
「………………」
「ほいっ!………………………また私の負けか……」
「早く行ってこいよ」
「はいはい」
ハンジは器用に下へ降り、飲み物を買いに行った。リヴァイは心地の良い風を感じながらハンジの帰りを待つ。
「やぁ、リヴァイ。…ここ、気持ち良さそうだね」
「………エルヴィン……」
コツコツ…と聞き慣れた靴音が聞こえたと思ったら、下から恋人でありリヴァイの担任であるエルヴィンが声をかけてきた。
リヴァイは小さく舌打ちする。
「授業をサボるなと言ったはすだが?」
「うるせぇな、成績は落ちねぇんだから別にいいだろ」
「成績は落ちなくとも、単位が取れないだろ?」
「そこはなんとか出来るだろ、エルヴィン“先生”…」
「……全く、お前は困った生徒だよ」
「その困った生徒に惚れ込んでるのはどこのどいつだ?」
「……私だな」
ふぅ…と、溜め息をつくとエルヴィンは革靴にも関わらず木を素早く登りリヴァイの元に来た。
覆い被さり、木陰でくつろいでいる教え子にキスをする。リヴァイは拒まず、エルヴィンの首に腕を回しそのキスに答える。
「………人に見られたら教師失格だな」
「それはお前も一緒だよ」
クスッと笑い、座り心地の良い枝のくぼみにエルヴィンは腰かけた。
「あれ、エルヴィンも来てたんだね!良かった、余分に買っといて」
「やぁ、ハンジ。君も授業をサボったのか」
「リヴァイがどうしてもって聞かなくてさ~」
「…俺は何も言ってねぇ」
「エルヴィンも飲むでしょ?」
「あぁ、ありがとう」
「はい、リヴァイ」
「あぁ…」
「じゃっ、私は退散するよ。恋人達の邪魔をするわけにはいかないからね」
「ちゃんと授業には出るんだぞ、ハンジ」
「はいはーい」
ハンジは気を利かせてその場からいなくなった。木の上にはエルヴィンとリヴァイだけ。
「………リヴァイ」
「分かってる」
「………ならいいんだ。今日授業が全て終わったら私の家に来るかい?」
「あぁ…」
リヴァイを抱き上げ、エルヴィンは自分の腕の中に納める。
キスをすると表情自体は変わらないもの、少し赤みが増す。
他人には分からないが、エルヴィンには分かる。ずっとリヴァイを見てきたから。
「…そろそろ私は戻るとするよ。リヴァイ、君も戻りなさい」
「……分かったよ」
「ん、良い子だ」
「……………」
慣れてるのかと疑うくらい綺麗に着地したエルヴィン。
しかもリヴァイを抱き上げたままだ。抱き上げられたままの本人は眉間に深いシワを刻む。
それを伸ばそうと口づけると殴られた。
「……リヴァイ…」
「うるせぇ、バカ、変態教師」
「授業はちゃんと出るんだよ」
「………………クソッ……」
キスをされると文句を言えなくなってしまう。
誤魔化すために、クソッ……、と言いその場を足早に去っていった。
「……全く、わがままなお姫様だ…」
着地の際、少し乱れた髪を整えエルヴィンは仕事に戻った。
-終-
ウォール・マリア学園2年生のリヴァイはお気に入りの木の上でくつろいでいた。
近くには友人のハンジが何やら怪しい本を涼しい顔で読んでいる、しかし現在時刻はAM10:18……つまり2人は授業をサボっているのだ。
「ねぇ、リヴァイ」
「あ?なんだよ…」
「じゃんけんでさ、負けた方が飲み物を買いに行くゲームしない?」
「は?……めんどくせぇな…」
「良いじゃん、退屈しのぎにさ!」
「じゃあ、授業受けてこいよ」
「それとこれとは話が別だし、君も人の事言えないから。ほら………じゃんけん……」
「………………」
「ほいっ!………………………また私の負けか……」
「早く行ってこいよ」
「はいはい」
ハンジは器用に下へ降り、飲み物を買いに行った。リヴァイは心地の良い風を感じながらハンジの帰りを待つ。
「やぁ、リヴァイ。…ここ、気持ち良さそうだね」
「………エルヴィン……」
コツコツ…と聞き慣れた靴音が聞こえたと思ったら、下から恋人でありリヴァイの担任であるエルヴィンが声をかけてきた。
リヴァイは小さく舌打ちする。
「授業をサボるなと言ったはすだが?」
「うるせぇな、成績は落ちねぇんだから別にいいだろ」
「成績は落ちなくとも、単位が取れないだろ?」
「そこはなんとか出来るだろ、エルヴィン“先生”…」
「……全く、お前は困った生徒だよ」
「その困った生徒に惚れ込んでるのはどこのどいつだ?」
「……私だな」
ふぅ…と、溜め息をつくとエルヴィンは革靴にも関わらず木を素早く登りリヴァイの元に来た。
覆い被さり、木陰でくつろいでいる教え子にキスをする。リヴァイは拒まず、エルヴィンの首に腕を回しそのキスに答える。
「………人に見られたら教師失格だな」
「それはお前も一緒だよ」
クスッと笑い、座り心地の良い枝のくぼみにエルヴィンは腰かけた。
「あれ、エルヴィンも来てたんだね!良かった、余分に買っといて」
「やぁ、ハンジ。君も授業をサボったのか」
「リヴァイがどうしてもって聞かなくてさ~」
「…俺は何も言ってねぇ」
「エルヴィンも飲むでしょ?」
「あぁ、ありがとう」
「はい、リヴァイ」
「あぁ…」
「じゃっ、私は退散するよ。恋人達の邪魔をするわけにはいかないからね」
「ちゃんと授業には出るんだぞ、ハンジ」
「はいはーい」
ハンジは気を利かせてその場からいなくなった。木の上にはエルヴィンとリヴァイだけ。
「………リヴァイ」
「分かってる」
「………ならいいんだ。今日授業が全て終わったら私の家に来るかい?」
「あぁ…」
リヴァイを抱き上げ、エルヴィンは自分の腕の中に納める。
キスをすると表情自体は変わらないもの、少し赤みが増す。
他人には分からないが、エルヴィンには分かる。ずっとリヴァイを見てきたから。
「…そろそろ私は戻るとするよ。リヴァイ、君も戻りなさい」
「……分かったよ」
「ん、良い子だ」
「……………」
慣れてるのかと疑うくらい綺麗に着地したエルヴィン。
しかもリヴァイを抱き上げたままだ。抱き上げられたままの本人は眉間に深いシワを刻む。
それを伸ばそうと口づけると殴られた。
「……リヴァイ…」
「うるせぇ、バカ、変態教師」
「授業はちゃんと出るんだよ」
「………………クソッ……」
キスをされると文句を言えなくなってしまう。
誤魔化すために、クソッ……、と言いその場を足早に去っていった。
「……全く、わがままなお姫様だ…」
着地の際、少し乱れた髪を整えエルヴィンは仕事に戻った。
-終-
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