JUDGE EYES 1
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― ― ―
「東、これからデートしようぜ」
「今からですか?」
「どうせ今日はお互い暇だろ?」
「まぁ、そうっすね」
「そうと決まれば善は急げだ、行くぞ!」
「えっあ、はい!」
洗濯物を畳んでいる東の顔を覗き込みデートに誘う海藤。
ロクに返事も聞かずにさっさと玄関へ行き靴を履いてドアを開けた。
東は畳み掛けたシャツをそのままにして慌てて海藤の後を追う。
どこに行くのか何度も聞いてみたが、「行ってからのお楽しみだ」の一点張り。
手はしっかり握られていて歩みに迷いがない。
東はただ手を引かれて歩くしかなかった。
― ― ―
「兄貴、ここって…」
「そう、ジュエリーショップだ」
海藤達が向かったのは神室町にあるジュエリーショップ。
何も聞かされていない東は何故ジュエリーショップなのかと考えを巡らす。
それを知ってか知らずか、何の躊躇もなく海藤は中に入る。
「いらっしゃいませ」
「予約してた海藤だ」
「予約?」
「お待ちしておりました、こちらにどうぞ」
「…あの、兄貴?」
「まぁ黙って見てろって」
予約って何の事ですか、と言葉にしようとした東の口に人差し指を当てて遮った。
キスをしたい衝動を堪え、海藤は東の手を引いて店員が案内してくれた個室へ向かう。
「只今商品をお持ち致しますので少々お待ちください」
店員は海藤達が椅子に腰掛けたのを見届け、奥へと行く。
程なくして二人の元に戻ってきた。
「こちらが御予約頂いておりました指輪になります」
「ゆ、指輪?」
「すまねぇな」
手元に届いた物、それは二つの指輪だった。
凝ったデザインではなく、真ん中に青いラインが彫られているシンプルな見た目。
一つを手に取ると東の左手を取り、薬指にはめた。
サイズはピッタリ。
東は驚きを隠せなかった。
海藤を見ると、しっかりと東を見つめながら照れくさそうに笑う。
「最近、東忙しかったろ?
そん時によぉ、ター坊に頼んで小さい仕事をしこたま入れてもらって小遣い稼ぎしてさ。
方々探し回ってお前に似合う指輪を探したのよ。
愛してやまないお前の為には」
「……俺なんかのために…」
薬指にはめられた指輪を見つめていると、東は目頭が熱くなるのが分かった。
今海藤と目を合わせれば目に溜まった涙が溢れそうだ。
指輪が光り輝く手を握り、海藤は言葉を口にする。
「もらってくれるか?東」
「っ……はい」
嬉しさからくる一筋の涙を、指でそっと拭ってやる海藤の顔は東を惚れ直させるには十分過ぎた。
「東、これからデートしようぜ」
「今からですか?」
「どうせ今日はお互い暇だろ?」
「まぁ、そうっすね」
「そうと決まれば善は急げだ、行くぞ!」
「えっあ、はい!」
洗濯物を畳んでいる東の顔を覗き込みデートに誘う海藤。
ロクに返事も聞かずにさっさと玄関へ行き靴を履いてドアを開けた。
東は畳み掛けたシャツをそのままにして慌てて海藤の後を追う。
どこに行くのか何度も聞いてみたが、「行ってからのお楽しみだ」の一点張り。
手はしっかり握られていて歩みに迷いがない。
東はただ手を引かれて歩くしかなかった。
― ― ―
「兄貴、ここって…」
「そう、ジュエリーショップだ」
海藤達が向かったのは神室町にあるジュエリーショップ。
何も聞かされていない東は何故ジュエリーショップなのかと考えを巡らす。
それを知ってか知らずか、何の躊躇もなく海藤は中に入る。
「いらっしゃいませ」
「予約してた海藤だ」
「予約?」
「お待ちしておりました、こちらにどうぞ」
「…あの、兄貴?」
「まぁ黙って見てろって」
予約って何の事ですか、と言葉にしようとした東の口に人差し指を当てて遮った。
キスをしたい衝動を堪え、海藤は東の手を引いて店員が案内してくれた個室へ向かう。
「只今商品をお持ち致しますので少々お待ちください」
店員は海藤達が椅子に腰掛けたのを見届け、奥へと行く。
程なくして二人の元に戻ってきた。
「こちらが御予約頂いておりました指輪になります」
「ゆ、指輪?」
「すまねぇな」
手元に届いた物、それは二つの指輪だった。
凝ったデザインではなく、真ん中に青いラインが彫られているシンプルな見た目。
一つを手に取ると東の左手を取り、薬指にはめた。
サイズはピッタリ。
東は驚きを隠せなかった。
海藤を見ると、しっかりと東を見つめながら照れくさそうに笑う。
「最近、東忙しかったろ?
そん時によぉ、ター坊に頼んで小さい仕事をしこたま入れてもらって小遣い稼ぎしてさ。
方々探し回ってお前に似合う指輪を探したのよ。
愛してやまないお前の為には」
「……俺なんかのために…」
薬指にはめられた指輪を見つめていると、東は目頭が熱くなるのが分かった。
今海藤と目を合わせれば目に溜まった涙が溢れそうだ。
指輪が光り輝く手を握り、海藤は言葉を口にする。
「もらってくれるか?東」
「っ……はい」
嬉しさからくる一筋の涙を、指でそっと拭ってやる海藤の顔は東を惚れ直させるには十分過ぎた。