黒子のバスケ 3
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「…………………はぁ……………」
「あんた、朝からため息ばかりね」
「レオ姉ぇぇぇ…」
「さっさと告白しちゃいなさいよ」
「無理だってー!」
「決めつけるんじゃないわよ!やらないうちから無理なんて言ってたらキリがないわ」
「ぅーー」
「ほら、永吉呼び出しておいてあげるから準備しなさい!」
「えぇーー!!?」
「えー、じゃない!」
レオ姉に背中を無理矢理押されて屋上に来た(来させられた)俺、葉山小太郎、17歳。
俺は同じバスケ部の筋肉バカ、永ちゃんこと根武谷永吉に片想いをしている。
理由はよく分からない。世間でよくある“いつの間にか惚れていた”というやつだ。
恋愛相談を受けたレオ姉は、はじめは驚いたがすぐに親身になって話を聞いてくれた。
ホモだと馬鹿にする事なく、一つ一つ確かめるように俺の言葉を聞いてくれた。まるで、母ちゃんみたいに。
そこまではよかった。
いざとなると逃げたい衝動に自然と体が勝手に動き足が出入口に向かう。
ブゥーーッ、ブゥーーッ
「ぬおっ!!?も、もしもしっレオ姉?」
『あんた、今逃げようとしてたでしょ』
「(ギクッッ!)……そっ…そそそんなコト、ないよ!?」
………やべ、声裏返った。
レオ姉はため息をしつつ、今向かってるから逃げるんじゃないわよ?、と俺に釘をさして電話を切った。
永ちゃんがこっちに向かってるって思うと心臓がバクバクしだした。
………でも、逃げてばかりじゃいけない事は分かってる。
ちゃんと気持ちを伝えなきゃいけないのは十分分かってる!
けど、フラれたらどうしようっていう不安もあった。
顔を合わせづらいし、バスケする時だって気まずくなるに決まってる。
赤司にも怒られるかな?……絶対怒られるな。
「はぁ………」
「小太郎!」
「っ!!」
「連れてきたわよ。あとは二人だけで話しなさいね」
「え!?ちょっ、レオ姉!」
「……で、話ってなんだ?」
「…永…ちゃん……」
ちゃんと気持ちを伝えようと思ったものの、本人を目の前にすると言葉が出ない。
「あ、のさ……えっと……その………っっ」
「………」
「あの……さぁ……」
「おう」
言いたい、好きだって。でも嫌われたくない……永ちゃんが大好きだから。
「……小太郎」
「え、なに…?」
「好きだ」
「………………………へ?」
「好きだっつってんだよ」
「あ…………ぇ、…………あ…そう。…………………………………はぁ!?うそっ、なんで!!」
まさかの永ちゃんからの突然の告白。俺は驚きのあまり言葉が出なかった。
告白した本人は恥ずかしそうに頭をガシガシとかいて目を反らす。
………ヤバい、超嬉しい…!
「俺も…………俺も永ちゃん好き!」
「…おう」
「にひひっ」
“好き”と言葉を出したら自然と気持ちが軽くなったか気がした。
嬉しくて俺は永ちゃんに抱きつく。自分より大きい体に腕を回すと胸の奥がきゅーっとなった。
(すげぇ落ち着く…)
「…………………ぁ」
「?どしたの永ちゃん」
「…………………勃った」
「……………………………………永ちゃんのバカぁぁぁ!!!」
― ― ―
告白から約1週間後……。
「永ちゃーん!」
「あ?なんだ?」
私がキューピッドをしてあげた馬鹿二人は練習中も堂々とイチャついてる。
どうやら吹っ切れたらしい。
「……玲央」
「なぁに、征ちゃん」
「アレをどうにかしろ。きっかけを作ったのはお前だろう」
「……言われなくても分かってるわよ。私だってまさかあんなに吹っ切れるなんて想像してなかったわ」
「早くどうにかしろ。さもないと練習を10ば「おぅコルァァ!!いい加減にしろバカップルが!!」」
「ひっ!!怖ぇよレオ姉!!いきなり男出さないでよ!!」
「うるせぇ!!さっさと練習戻りやがれぇ!!」
「おー怖ぇ怖ぇ」
表では叱りつつも、内心私は安堵していた。まるで手のかかる息子がようやく一人立ちした気分よ。
良かったわね、小太郎。世間一般の普通のカップルと見た目は違うけど、堂々と胸を張って良いのよ。
「さっさと戻りなさい!!」
「はーーい!」
-終-
「あんた、朝からため息ばかりね」
「レオ姉ぇぇぇ…」
「さっさと告白しちゃいなさいよ」
「無理だってー!」
「決めつけるんじゃないわよ!やらないうちから無理なんて言ってたらキリがないわ」
「ぅーー」
「ほら、永吉呼び出しておいてあげるから準備しなさい!」
「えぇーー!!?」
「えー、じゃない!」
レオ姉に背中を無理矢理押されて屋上に来た(来させられた)俺、葉山小太郎、17歳。
俺は同じバスケ部の筋肉バカ、永ちゃんこと根武谷永吉に片想いをしている。
理由はよく分からない。世間でよくある“いつの間にか惚れていた”というやつだ。
恋愛相談を受けたレオ姉は、はじめは驚いたがすぐに親身になって話を聞いてくれた。
ホモだと馬鹿にする事なく、一つ一つ確かめるように俺の言葉を聞いてくれた。まるで、母ちゃんみたいに。
そこまではよかった。
いざとなると逃げたい衝動に自然と体が勝手に動き足が出入口に向かう。
ブゥーーッ、ブゥーーッ
「ぬおっ!!?も、もしもしっレオ姉?」
『あんた、今逃げようとしてたでしょ』
「(ギクッッ!)……そっ…そそそんなコト、ないよ!?」
………やべ、声裏返った。
レオ姉はため息をしつつ、今向かってるから逃げるんじゃないわよ?、と俺に釘をさして電話を切った。
永ちゃんがこっちに向かってるって思うと心臓がバクバクしだした。
………でも、逃げてばかりじゃいけない事は分かってる。
ちゃんと気持ちを伝えなきゃいけないのは十分分かってる!
けど、フラれたらどうしようっていう不安もあった。
顔を合わせづらいし、バスケする時だって気まずくなるに決まってる。
赤司にも怒られるかな?……絶対怒られるな。
「はぁ………」
「小太郎!」
「っ!!」
「連れてきたわよ。あとは二人だけで話しなさいね」
「え!?ちょっ、レオ姉!」
「……で、話ってなんだ?」
「…永…ちゃん……」
ちゃんと気持ちを伝えようと思ったものの、本人を目の前にすると言葉が出ない。
「あ、のさ……えっと……その………っっ」
「………」
「あの……さぁ……」
「おう」
言いたい、好きだって。でも嫌われたくない……永ちゃんが大好きだから。
「……小太郎」
「え、なに…?」
「好きだ」
「………………………へ?」
「好きだっつってんだよ」
「あ…………ぇ、…………あ…そう。…………………………………はぁ!?うそっ、なんで!!」
まさかの永ちゃんからの突然の告白。俺は驚きのあまり言葉が出なかった。
告白した本人は恥ずかしそうに頭をガシガシとかいて目を反らす。
………ヤバい、超嬉しい…!
「俺も…………俺も永ちゃん好き!」
「…おう」
「にひひっ」
“好き”と言葉を出したら自然と気持ちが軽くなったか気がした。
嬉しくて俺は永ちゃんに抱きつく。自分より大きい体に腕を回すと胸の奥がきゅーっとなった。
(すげぇ落ち着く…)
「…………………ぁ」
「?どしたの永ちゃん」
「…………………勃った」
「……………………………………永ちゃんのバカぁぁぁ!!!」
― ― ―
告白から約1週間後……。
「永ちゃーん!」
「あ?なんだ?」
私がキューピッドをしてあげた馬鹿二人は練習中も堂々とイチャついてる。
どうやら吹っ切れたらしい。
「……玲央」
「なぁに、征ちゃん」
「アレをどうにかしろ。きっかけを作ったのはお前だろう」
「……言われなくても分かってるわよ。私だってまさかあんなに吹っ切れるなんて想像してなかったわ」
「早くどうにかしろ。さもないと練習を10ば「おぅコルァァ!!いい加減にしろバカップルが!!」」
「ひっ!!怖ぇよレオ姉!!いきなり男出さないでよ!!」
「うるせぇ!!さっさと練習戻りやがれぇ!!」
「おー怖ぇ怖ぇ」
表では叱りつつも、内心私は安堵していた。まるで手のかかる息子がようやく一人立ちした気分よ。
良かったわね、小太郎。世間一般の普通のカップルと見た目は違うけど、堂々と胸を張って良いのよ。
「さっさと戻りなさい!!」
「はーーい!」
-終-
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