黒子のバスケ 2
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最初は、恋だとは分からなかった。
女との関係は……抱けばそれで終わり。長続きする事はなかった。
ましてや男に手を出すなんて事、想像すらしなかった。
そう思っていたが、灰崎はある1人の男に目を奪われた。
海常高校の3年生、笠松幸男。人一倍努力を惜しまない海常バスケ部の中心人物。
自分とは正反対の笠松に何故惹かれたのか……。当時は全く理解できなかった。
けど、関係を持ってから数ヶ月が過ぎた今、なんとなく分かるような気がする。
「……灰崎?」
「あ?」
「珍しいな、お前がボーッとしてるなんて」
「あー………考え事」
「そうか」
現在は笠松の家に同棲中。当の家主はたった今風呂から上がったばかりで、髪がまだ濡れていて体が火照っている。
(……………エロ…)
同棲し始めた頃はやたらと黄瀬が煩かった。
『祥吾君!ウチの先輩に手ェ出したら許さないッスからね!!』
姑か何かか、やたらギャーギャー喚いていた。
それだけ笠松が大事にされているのだろう。なんだか、面白くない。
「………」
頭をタオルで乾かしながらテレビでニュースを見ている笠松のうなじを見て、灰崎はムラッとしてきた。
音もなく近づき、抱き締めると同時にうなじに噛みつく。
「っ、は…灰崎?」
「(あぐあぐ……)」
余り痛くすると拳が容赦なく飛んでくるので、甘噛み程度にしておく。
いくら暴力沙汰を起こしていたとはいえ、痛いものは痛い。
「おい、どうし…あっ」
甘噛みしながら笠松の自身に手をやる。やんわり揉みしごくと、段々色気のある喘ぎが聞こえ始めた。
「あ……んっはぁ………んぅ」
「何、これ気持ちいい?」
「ばっ…か……ひぅ!」
頬も湯上がりの時とは別に赤みを帯びてきて、息づかいも荒い。
直接触るとビクンッと体が快楽に震えた。
「あぁ……や、だ……灰崎ぃ…」
「…やべぇ、たまんねぇわ」
「?……うわっ!」
笠松をお姫様抱っこして寝室へ連れて行く。ドアを足で蹴り開けると、笠松をベッドに押し倒す。
「っ……するのか?」
「あ?あんたがエロいのが悪ぃんだろ」
「俺のせいかよ」
「あたりめーだ」
笠松を生まれた時の姿にし、自分も上の服を豪快に脱ぎ捨てる。
その姿に笠松は不覚にもドキッとして視線を反らす。
「なぁによそ見してんだ?」
「っ…別に……」
「ふぅ~ん」
自分よりしっかりした体にドキドキしています、なんて事を言えるわけもないので口をつむぐ。
「なぁ、こっち見ろよ」
「…………………(チラッ)」
ちゅっ
「ん…」
恥ずかしくて顔を背けていたのを、少し向けたらキスをされた。
昔は年上を敬わない嫌な野郎だと思っていた。
だが、最近は少し大人になったのか、暴力沙汰を起こす事はなくなったし、仕事先の上司とか同僚達とも上手くいっているらしい。
それと、恋人という関係になってから見た事のない男らしい表情を見るようになった。
(コイツ、こんな顔出来るんだ……)
まるで自分の子供が成長したかのように笠松は嬉しくなってきた。
灰崎の首に腕を回し、付き合ってから初めて自分からキスをしてやる。
「っ!!」
滅多にない事が起きて、灰崎の動きが止まる。
「っっ!……明日立てなくなっても知らねぇからな」
「はっ、上等だ」
この男らしい人に、何故彼女がいないのか。それ以前に、何故女性と話せないのか…不思議だ。
「……ま、いいけどよ」
笠松が他の女といると、その女を殴ってしまいそうだ。
『欲しい』と思ったらどんな手を使ってでも手にいれたくなる性格。
初めて、誰にも渡したくないと思った、大切な存在。
最初は、恋だとは分からなかった。けど、分かったら分かったで少しくすぐったい。
けれど嫌ではないし、意外に心地良い。
あんなに荒れていた自分の心も、この人の傍にいるとすごく安心する。
たまには、こんな甘い時間があってもいいかもしれない。
-終-
女との関係は……抱けばそれで終わり。長続きする事はなかった。
ましてや男に手を出すなんて事、想像すらしなかった。
そう思っていたが、灰崎はある1人の男に目を奪われた。
海常高校の3年生、笠松幸男。人一倍努力を惜しまない海常バスケ部の中心人物。
自分とは正反対の笠松に何故惹かれたのか……。当時は全く理解できなかった。
けど、関係を持ってから数ヶ月が過ぎた今、なんとなく分かるような気がする。
「……灰崎?」
「あ?」
「珍しいな、お前がボーッとしてるなんて」
「あー………考え事」
「そうか」
現在は笠松の家に同棲中。当の家主はたった今風呂から上がったばかりで、髪がまだ濡れていて体が火照っている。
(……………エロ…)
同棲し始めた頃はやたらと黄瀬が煩かった。
『祥吾君!ウチの先輩に手ェ出したら許さないッスからね!!』
姑か何かか、やたらギャーギャー喚いていた。
それだけ笠松が大事にされているのだろう。なんだか、面白くない。
「………」
頭をタオルで乾かしながらテレビでニュースを見ている笠松のうなじを見て、灰崎はムラッとしてきた。
音もなく近づき、抱き締めると同時にうなじに噛みつく。
「っ、は…灰崎?」
「(あぐあぐ……)」
余り痛くすると拳が容赦なく飛んでくるので、甘噛み程度にしておく。
いくら暴力沙汰を起こしていたとはいえ、痛いものは痛い。
「おい、どうし…あっ」
甘噛みしながら笠松の自身に手をやる。やんわり揉みしごくと、段々色気のある喘ぎが聞こえ始めた。
「あ……んっはぁ………んぅ」
「何、これ気持ちいい?」
「ばっ…か……ひぅ!」
頬も湯上がりの時とは別に赤みを帯びてきて、息づかいも荒い。
直接触るとビクンッと体が快楽に震えた。
「あぁ……や、だ……灰崎ぃ…」
「…やべぇ、たまんねぇわ」
「?……うわっ!」
笠松をお姫様抱っこして寝室へ連れて行く。ドアを足で蹴り開けると、笠松をベッドに押し倒す。
「っ……するのか?」
「あ?あんたがエロいのが悪ぃんだろ」
「俺のせいかよ」
「あたりめーだ」
笠松を生まれた時の姿にし、自分も上の服を豪快に脱ぎ捨てる。
その姿に笠松は不覚にもドキッとして視線を反らす。
「なぁによそ見してんだ?」
「っ…別に……」
「ふぅ~ん」
自分よりしっかりした体にドキドキしています、なんて事を言えるわけもないので口をつむぐ。
「なぁ、こっち見ろよ」
「…………………(チラッ)」
ちゅっ
「ん…」
恥ずかしくて顔を背けていたのを、少し向けたらキスをされた。
昔は年上を敬わない嫌な野郎だと思っていた。
だが、最近は少し大人になったのか、暴力沙汰を起こす事はなくなったし、仕事先の上司とか同僚達とも上手くいっているらしい。
それと、恋人という関係になってから見た事のない男らしい表情を見るようになった。
(コイツ、こんな顔出来るんだ……)
まるで自分の子供が成長したかのように笠松は嬉しくなってきた。
灰崎の首に腕を回し、付き合ってから初めて自分からキスをしてやる。
「っ!!」
滅多にない事が起きて、灰崎の動きが止まる。
「っっ!……明日立てなくなっても知らねぇからな」
「はっ、上等だ」
この男らしい人に、何故彼女がいないのか。それ以前に、何故女性と話せないのか…不思議だ。
「……ま、いいけどよ」
笠松が他の女といると、その女を殴ってしまいそうだ。
『欲しい』と思ったらどんな手を使ってでも手にいれたくなる性格。
初めて、誰にも渡したくないと思った、大切な存在。
最初は、恋だとは分からなかった。けど、分かったら分かったで少しくすぐったい。
けれど嫌ではないし、意外に心地良い。
あんなに荒れていた自分の心も、この人の傍にいるとすごく安心する。
たまには、こんな甘い時間があってもいいかもしれない。
-終-
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