アベンジャーズ 2
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「……はぁー……疲れた。もうクタクタだ…」
「お疲れ様でしたトニー様」
「ありがとう、ジャーヴィス」
自室のソファーに身を投げてぐったりするトニー。表情は疲れきっていて今にも眠ってしまいそうである。
「トニー様、眠るのであればベッドの方に…」
「やだ…ここで寝る」
「……」
子供のように駄々をこねる主。少々呆れながらも抱きかかえ、ベッドに寝かせた。
帰って来て早々に脱ぎ捨てられた上着やらシャツやらを拾いハンガーにかけておく。
冷蔵庫から水を持ってくるとトニーがうっすらと目を開けてジャーヴィスを見つめていた。
「……トニー様?」
「ん……」
未だ眠らずに眠気眼で見つめながらも手を伸ばす。
ジャーヴィスは少し考えを巡らせ、水をサイドテーブルに置き柔らかい笑みを浮かべ布団の中に入り抱きしめた。
すると満足そうにトニーは笑う。
「こうしていますから、安心してお休みください」
「ん…」
「愛しています」
「僕もだ…愛してる」
互いの唇を重ね合わせると、柔らかく人間特有の体温の温かさを感じる。
少しすると規則正しい寝息が聞こえてきた。
最近のトニーはスケジュールを詰めに詰めていてほとんど休んでいない。
ジャーヴィスが促しても「心配ない、大丈夫だ」の一点張りで。
しかし彼の疲れは日に日に募り、いつ限界が来てもおかしくはなかった。
一度良い考えが浮かぶと止まる事を知らない、それがトニー・スタークだ。
「……人間、休む事も必要なんですよ?」
額にそっと口付けると、ジャービスも眠りについた。
翌朝、意識がまだ眠りの中にある時…微かな音か聞こえる。
それは何度か繰り返され、少し間をあけてから再び数回繰り返された。
耳を澄ませてよく聞くと、くしゃみの音だと判明。
「!…トニー様?」
「くしゅんっ!…あー……おはようジャーヴィ…ぶえっくしゅん!」
何故くしゃみをしているのか。辺りを見渡すと被せていた布団が蹴散らされている。
これが原因でトニーは風邪をひいたのだ。しかもタンクトップと短パンという物凄くラフな格好。
自業自得だ。
「だからあれほど着替えてくださいと…」
「僕なら平気…はっくしゅん!」
「…まずは着替えて食事をとりましょう」
「うぅ……寒い…」
「ちゃんと薬も飲んでくださいね」
「やだ」
「我が儘言わないでください」
「やだ」
「…はぁ…、仕方ないですね…」
「?……んんっ!」
子供の様に駄々をこねるトニーに口移しで薬を飲ませる。
頭に手をやり、体を抱きしめてやるといそいそとジャーヴィスの背中に腕を回してきた。
服を力いっぱい掴む手が愛らしい。優しく頭を撫でてやれば体から力が抜けていく。
「良い子ですね」
「ん…」
唇を離すと頬を赤らめて目を潤ませて見つめる瞳に釘付けになる。
一目でこの人の虜になってしまう。
「ジャーヴィス……」
「駄目ですよ、今は休まなくては…」
「…どうしてもか?」
「どうしてもです。明日もかなり予定を詰めていますからね」
「…じゃ…せめて傍にいてくれ」
「えぇ、勿論」
寂しそうに語尾を弱めて話す彼に一生敵うことはないのだろうと、ふと思う。
何度、この人と同じ“人間”になりたいと思っただろうか。
そうすれば……。
「…今後の予定があらかた済みましたら、休暇を取りましょうか」
「休暇?」
「えぇ。最近の貴方は根を詰めすぎていますから」
「ん…まぁ、たまにはいいか」
「どこへ行くかは、その時のお楽しみ…という事で」
「あぁ、楽しみにしておくよ」
-終-
「お疲れ様でしたトニー様」
「ありがとう、ジャーヴィス」
自室のソファーに身を投げてぐったりするトニー。表情は疲れきっていて今にも眠ってしまいそうである。
「トニー様、眠るのであればベッドの方に…」
「やだ…ここで寝る」
「……」
子供のように駄々をこねる主。少々呆れながらも抱きかかえ、ベッドに寝かせた。
帰って来て早々に脱ぎ捨てられた上着やらシャツやらを拾いハンガーにかけておく。
冷蔵庫から水を持ってくるとトニーがうっすらと目を開けてジャーヴィスを見つめていた。
「……トニー様?」
「ん……」
未だ眠らずに眠気眼で見つめながらも手を伸ばす。
ジャーヴィスは少し考えを巡らせ、水をサイドテーブルに置き柔らかい笑みを浮かべ布団の中に入り抱きしめた。
すると満足そうにトニーは笑う。
「こうしていますから、安心してお休みください」
「ん…」
「愛しています」
「僕もだ…愛してる」
互いの唇を重ね合わせると、柔らかく人間特有の体温の温かさを感じる。
少しすると規則正しい寝息が聞こえてきた。
最近のトニーはスケジュールを詰めに詰めていてほとんど休んでいない。
ジャーヴィスが促しても「心配ない、大丈夫だ」の一点張りで。
しかし彼の疲れは日に日に募り、いつ限界が来てもおかしくはなかった。
一度良い考えが浮かぶと止まる事を知らない、それがトニー・スタークだ。
「……人間、休む事も必要なんですよ?」
額にそっと口付けると、ジャービスも眠りについた。
翌朝、意識がまだ眠りの中にある時…微かな音か聞こえる。
それは何度か繰り返され、少し間をあけてから再び数回繰り返された。
耳を澄ませてよく聞くと、くしゃみの音だと判明。
「!…トニー様?」
「くしゅんっ!…あー……おはようジャーヴィ…ぶえっくしゅん!」
何故くしゃみをしているのか。辺りを見渡すと被せていた布団が蹴散らされている。
これが原因でトニーは風邪をひいたのだ。しかもタンクトップと短パンという物凄くラフな格好。
自業自得だ。
「だからあれほど着替えてくださいと…」
「僕なら平気…はっくしゅん!」
「…まずは着替えて食事をとりましょう」
「うぅ……寒い…」
「ちゃんと薬も飲んでくださいね」
「やだ」
「我が儘言わないでください」
「やだ」
「…はぁ…、仕方ないですね…」
「?……んんっ!」
子供の様に駄々をこねるトニーに口移しで薬を飲ませる。
頭に手をやり、体を抱きしめてやるといそいそとジャーヴィスの背中に腕を回してきた。
服を力いっぱい掴む手が愛らしい。優しく頭を撫でてやれば体から力が抜けていく。
「良い子ですね」
「ん…」
唇を離すと頬を赤らめて目を潤ませて見つめる瞳に釘付けになる。
一目でこの人の虜になってしまう。
「ジャーヴィス……」
「駄目ですよ、今は休まなくては…」
「…どうしてもか?」
「どうしてもです。明日もかなり予定を詰めていますからね」
「…じゃ…せめて傍にいてくれ」
「えぇ、勿論」
寂しそうに語尾を弱めて話す彼に一生敵うことはないのだろうと、ふと思う。
何度、この人と同じ“人間”になりたいと思っただろうか。
そうすれば……。
「…今後の予定があらかた済みましたら、休暇を取りましょうか」
「休暇?」
「えぇ。最近の貴方は根を詰めすぎていますから」
「ん…まぁ、たまにはいいか」
「どこへ行くかは、その時のお楽しみ…という事で」
「あぁ、楽しみにしておくよ」
-終-
1/1ページ