黒子のバスケ 1
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少し肌寒い朝、紫原は自然と目が覚めた。まだ眠気が残る中、左側に温もりがあるのに気づく。
視線をむけると、木吉が静かな寝息をたてて眠っていた。
「………」
何となく鼻をつまんでみる。
木吉は顔をしかめて「んぅ…」と唸りながら顔をしかめデカい体を少し丸くした。
(やべぇ……かわいい……)
朝から良いものを見た、と紫原はご機嫌だ。
隣にある確かな温もりをそれより大きな体で抱き締めると、ほのかに香る木吉の匂いに安堵する。
出会った頃の印象は最悪、けれど木吉の何かが紫原を惹き付けた。
不器用に少しずつ歩み寄る紫原を木吉は優しく受け入れてくれた。
「………ん……あつ、し……」
「ん~?」
木吉が目を覚ました。まだ眠気眼の恋人に紫原はそっと口付ける。
寝ぼけているせいか、反応がワンテンポ遅い木吉。
キスをされたと気づくと、ふにゃっと笑った。
紫原はこの笑顔が一番好きだった。恋人である自分だけが見れる表情。
他の誰も見れない、誠凛のメンバーですら拝む事の出来ない特別な笑顔。
「好きだよ」
考えていた事が思わず言葉に出てしまい恥ずかしくなった。
羞恥で赤くなった顔を見られまいと、木吉を抱き締める。
木吉もそれに答えるように抱き返した。
「敦…」
「ん、なーに?」
「俺も、敦が好きだぞ」
「っ…」
木吉も自分の気持ちを素直に伝えると、このぉ…、と更に恥ずかしくなった紫原は木吉を強く抱き締める。
「敦ぃ、きついぞ…」
「うるさいしっ」
こいつはなんでそんな恥ずかしい事を素直に言えるのか、紫原は少し理解に苦しむ。
でも、嫌いじゃなかった。むしろ嬉しい。
こんな自分でも好きになってくれるのか…。
それもまた、木吉が紫原を惹き付けるものの1つだった。
「…もっかい寝るし」
「ん?もう寝ちまうのか?まだ起きたばっかりだろ」
「いいの、鉄平も一緒に寝るから」
「俺もなのか?」
「嫌なのー?」
「んん、嫌じゃない」
「じゃぁ、いいじゃん」
「………まぁいいか」
目を覚ましたばっかりだったが、せっかくの休みだしたまにはゴロゴロするのもいいか、紫原の押しに負けた木吉は腕の中にすっぽり収まる。
(本当はデートにでも行きたかったんだがな…、次に起きた時でいいか)
うつらうつらと舟を漕ぎ始めた木吉に、
「次に起きたら、デート行こ」
紫原はそっと呟いた。
なんだ、敦も同じこと考えてたのか…、木吉はうっすらと笑みを浮かべて眠りについた。
起きたらどこに行こうかな~、そんな事を思いながら紫原も眠った。
-終-
視線をむけると、木吉が静かな寝息をたてて眠っていた。
「………」
何となく鼻をつまんでみる。
木吉は顔をしかめて「んぅ…」と唸りながら顔をしかめデカい体を少し丸くした。
(やべぇ……かわいい……)
朝から良いものを見た、と紫原はご機嫌だ。
隣にある確かな温もりをそれより大きな体で抱き締めると、ほのかに香る木吉の匂いに安堵する。
出会った頃の印象は最悪、けれど木吉の何かが紫原を惹き付けた。
不器用に少しずつ歩み寄る紫原を木吉は優しく受け入れてくれた。
「………ん……あつ、し……」
「ん~?」
木吉が目を覚ました。まだ眠気眼の恋人に紫原はそっと口付ける。
寝ぼけているせいか、反応がワンテンポ遅い木吉。
キスをされたと気づくと、ふにゃっと笑った。
紫原はこの笑顔が一番好きだった。恋人である自分だけが見れる表情。
他の誰も見れない、誠凛のメンバーですら拝む事の出来ない特別な笑顔。
「好きだよ」
考えていた事が思わず言葉に出てしまい恥ずかしくなった。
羞恥で赤くなった顔を見られまいと、木吉を抱き締める。
木吉もそれに答えるように抱き返した。
「敦…」
「ん、なーに?」
「俺も、敦が好きだぞ」
「っ…」
木吉も自分の気持ちを素直に伝えると、このぉ…、と更に恥ずかしくなった紫原は木吉を強く抱き締める。
「敦ぃ、きついぞ…」
「うるさいしっ」
こいつはなんでそんな恥ずかしい事を素直に言えるのか、紫原は少し理解に苦しむ。
でも、嫌いじゃなかった。むしろ嬉しい。
こんな自分でも好きになってくれるのか…。
それもまた、木吉が紫原を惹き付けるものの1つだった。
「…もっかい寝るし」
「ん?もう寝ちまうのか?まだ起きたばっかりだろ」
「いいの、鉄平も一緒に寝るから」
「俺もなのか?」
「嫌なのー?」
「んん、嫌じゃない」
「じゃぁ、いいじゃん」
「………まぁいいか」
目を覚ましたばっかりだったが、せっかくの休みだしたまにはゴロゴロするのもいいか、紫原の押しに負けた木吉は腕の中にすっぽり収まる。
(本当はデートにでも行きたかったんだがな…、次に起きた時でいいか)
うつらうつらと舟を漕ぎ始めた木吉に、
「次に起きたら、デート行こ」
紫原はそっと呟いた。
なんだ、敦も同じこと考えてたのか…、木吉はうっすらと笑みを浮かべて眠りについた。
起きたらどこに行こうかな~、そんな事を思いながら紫原も眠った。
-終-
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