ワンパンマン 3
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気持ちの良い気温、時計の針は午後1時を少しばかり過ぎている事を示している。
夕飯に使おうと思っていたダシの素を切らしている事に気がついたジェノスはたたんでいた洗濯物を一時中断して買い出しに行った。
「買い出しに気づいて良かったな。先生の好きな白菜が特売で沢山買えた。
今夜は肉も使って白菜づくしにするか」
サイタマの笑顔を思い浮かべると自然と顔がほころぶ。
憧れの存在であり最愛の恋人を待たせてはいけないと少し足早に帰路につく。
「先生、ただいま戻りました」
いつもなら玄関から声をかけると嬉しそうな顔をして出迎えてくれるのだが、一向にその姿が現れない。
靴はあるのだから、部屋にはいる…が、返事がない。
「…ベランダに出てサボテンに水でもあげているのだろうか?」
疑問に思いながらも足を進めると、やはりサイタマは部屋にいた。
ジェノスがたたみかけていた洗濯物にまみれながら。
「………先生」
(気持ち良さそうに寝ている……このままにしておこう)
一瞬起こそうかと思ったが、あえてそのまま寝かせておく事にして、冷蔵庫に買ってきた物を入れていく。
自分の服を抱きしめながら眠っている愛らしい恋人を見ていたら、起こす気がなくなったのだ。
なるべく音を立てないように傍へ行き、頬に触れるだけのキスをすると洗濯物の続きをする。
「ん………」
「?……クスッ…」
少し身じろいだかと思ったら、抱きしめていた服をさらに強く抱きしめて安心しきった顔で眠った。
洗濯物・トイレと浴槽の掃除を終えると、時計の針は4時を過ぎている。
「…そろそろ起こさないと夜寝れなくなるな…」
ジェノスはサイタマの傍によると、そっと頬を撫でる。
「先生、起きてください…昼寝しすぎですよ?」
「んん………、んぁ…ジェノス……」
「おはようございます、先生」
「ん。……今何時?」
「午後の4時です」
「やべ…寝すぎた。起こしてくれればよかったのに」
「すみません、先生があまりにも幸せそうに俺の服を抱きしめて寝ていらしたので…」
「え?あ、わり…」
「いえ」
抱きしめていた服をジェノスに返すと眠気を覚ますために顔を洗う。
「はい、先生」
「ん、さんきゅ。……晩飯、白菜?」
「はい。特売で安かったので今日は肉も使っていろんな白菜料理を作ろうかと」
「おぉ!」
サイタマは目を輝かせた。この顔がたまらなく可愛い。
『25歳に可愛いはないだろ』と言われたが、ジェノスは素直に可愛いと思った。
― ― ―
白菜の肉巻きを煮込んでいると、風呂上がりのサイタマが抱き着いてきた。
「どうかされましたか?」
仕草の一つ一つが愛おしい…振り返って抱きしめてみる。
湯上りの温かさが残っているのが頬ずりをしてくるので、思わず口元が緩んでしまう。
「ジェノスぅ…、俺のジェノス…」
「はい、貴方のジェノスです」
ポカポカする体を腕の中に納めているだけでこんなにも心が満たされる。とても幸せだ。
ジェノスが腕に少し力を込めるとサイタマとの距離がさらに近くなり互いの体温を感じる事が出来た。
「そろそろ支度が出来ますから、先生は座って待っててください」
「おぅ」
ちゅ…と触れるだけのキスをするとサイタマはルンルンで席につく。
嬉しそうに白菜を口に運ぶ姿はまるで小動物宜しく、いつ見ても飽きない。
「ジェノス」
「はい?」
「ありがと」
「喜んでいただけて良かったです」
(明日もこの笑顔が見れるように美味しい食事を用意しよう)
これがジェノスの日課であり、使命。
-終-
夕飯に使おうと思っていたダシの素を切らしている事に気がついたジェノスはたたんでいた洗濯物を一時中断して買い出しに行った。
「買い出しに気づいて良かったな。先生の好きな白菜が特売で沢山買えた。
今夜は肉も使って白菜づくしにするか」
サイタマの笑顔を思い浮かべると自然と顔がほころぶ。
憧れの存在であり最愛の恋人を待たせてはいけないと少し足早に帰路につく。
「先生、ただいま戻りました」
いつもなら玄関から声をかけると嬉しそうな顔をして出迎えてくれるのだが、一向にその姿が現れない。
靴はあるのだから、部屋にはいる…が、返事がない。
「…ベランダに出てサボテンに水でもあげているのだろうか?」
疑問に思いながらも足を進めると、やはりサイタマは部屋にいた。
ジェノスがたたみかけていた洗濯物にまみれながら。
「………先生」
(気持ち良さそうに寝ている……このままにしておこう)
一瞬起こそうかと思ったが、あえてそのまま寝かせておく事にして、冷蔵庫に買ってきた物を入れていく。
自分の服を抱きしめながら眠っている愛らしい恋人を見ていたら、起こす気がなくなったのだ。
なるべく音を立てないように傍へ行き、頬に触れるだけのキスをすると洗濯物の続きをする。
「ん………」
「?……クスッ…」
少し身じろいだかと思ったら、抱きしめていた服をさらに強く抱きしめて安心しきった顔で眠った。
洗濯物・トイレと浴槽の掃除を終えると、時計の針は4時を過ぎている。
「…そろそろ起こさないと夜寝れなくなるな…」
ジェノスはサイタマの傍によると、そっと頬を撫でる。
「先生、起きてください…昼寝しすぎですよ?」
「んん………、んぁ…ジェノス……」
「おはようございます、先生」
「ん。……今何時?」
「午後の4時です」
「やべ…寝すぎた。起こしてくれればよかったのに」
「すみません、先生があまりにも幸せそうに俺の服を抱きしめて寝ていらしたので…」
「え?あ、わり…」
「いえ」
抱きしめていた服をジェノスに返すと眠気を覚ますために顔を洗う。
「はい、先生」
「ん、さんきゅ。……晩飯、白菜?」
「はい。特売で安かったので今日は肉も使っていろんな白菜料理を作ろうかと」
「おぉ!」
サイタマは目を輝かせた。この顔がたまらなく可愛い。
『25歳に可愛いはないだろ』と言われたが、ジェノスは素直に可愛いと思った。
― ― ―
白菜の肉巻きを煮込んでいると、風呂上がりのサイタマが抱き着いてきた。
「どうかされましたか?」
仕草の一つ一つが愛おしい…振り返って抱きしめてみる。
湯上りの温かさが残っているのが頬ずりをしてくるので、思わず口元が緩んでしまう。
「ジェノスぅ…、俺のジェノス…」
「はい、貴方のジェノスです」
ポカポカする体を腕の中に納めているだけでこんなにも心が満たされる。とても幸せだ。
ジェノスが腕に少し力を込めるとサイタマとの距離がさらに近くなり互いの体温を感じる事が出来た。
「そろそろ支度が出来ますから、先生は座って待っててください」
「おぅ」
ちゅ…と触れるだけのキスをするとサイタマはルンルンで席につく。
嬉しそうに白菜を口に運ぶ姿はまるで小動物宜しく、いつ見ても飽きない。
「ジェノス」
「はい?」
「ありがと」
「喜んでいただけて良かったです」
(明日もこの笑顔が見れるように美味しい食事を用意しよう)
これがジェノスの日課であり、使命。
-終-
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