SHERLOCK 2
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
― ― ―
「まぁーシャーロック、ジョン…その赤ちゃんどうしたの?」
うちに帰ると丁度ハドソンさんと出くわしてしまった。
事情を話すと知り合いから子育てに必要なものを借りてきてくれた……多いな。
「歯が生えてるから離乳食でいいわね。これにメニューが載ってるから参考にしてちょうだい。
赤ちゃんは夜泣きをする事があるからちゃんとあやしてあげるのよ?」
「分かりました」
「……」
「シャーロック、貴方もちゃんとお世話するのよ?ジョンだけに任せては駄目よ?」
「分かってる!」
「本当かしらね、それじゃおやすみ」
長々と説明をして部屋を出て行ったハドソンさん。シャーロックは乱暴にドアを閉めてソファーに丸くなって座った。
僕はキッチンで2人分のコーヒーを淹れて赤ん坊にはリンゴをすり潰したのを持ってきた。
「はい、シャーロック」
「ん」
「ほーらリリー、おやつだぞー」
「あうー」
「……ジョン」
「んー?」
「赤ん坊に名前をつけたのか」
「籠に付いてたカードに書いてあったんだ、この子の名前はリリーだって。ほら、あーん…」
「…あむぅ」
「良い子だな」
…なんか、楽しいなこうゆうの。
僕は男だから、いくらシャーロックを愛していたって…いくら望んだって彼の子供を産むことは出来ない。
だから、今リリーにおやつをあげているこの瞬間がとても幸せなんだ。
「美味しいか?」
「あぃ!」
「ふふっ、そうか」
「…(ジョンが今までにない喜びを感じている…)」
おやつをあげる事に夢中になっているとシャーロックが後ろから抱き着いてきた。
「っ!……シャーロック?」
「ジョン、僕は君が傍にいれば子供なんかいらない。君だけで十分幸せだ」
「!!…うん…」
メニューを見ながらの離乳食づくり。
一応手順通りに作ったが…リリーは食べてくれるだろうか…。
「リリー、ご飯だよ」
「きゃっきゃっ!…あむぅ…むちゃむちゃ…」
「……食べた……」
ほっと一安心だ、順調に食べてくれてる。あとはお風呂やらオムツやら…僕とシャーロックも風呂に行かなきゃな。
― ― ―
「はぁー……なんかどっと疲れたな」
「慣れない子育てをしたからな」
「…よく眠ってる」
僕とシャーロックはリリーを挟んでベッドに寝そべって可愛い寝顔を眺めていた。
ずっと、この生活が続いたら…。そんな事を考えていたら向かい側に寝ていたシャーロックがキスをしてきた。
「…シャーロック?」
「ジョン、僕は何があっても君の傍にいる。絶対だ。だからそんな不安そうな顔をするな」
「っ……突然何かと思ったら…人の心を読むなって言ってるだろ」
「見えるんだから仕方ない」
バカ…、と言いつつ彼の言葉に安心して僕は眠りについた。
― ― ―
1ヶ月過ぎた頃、グレッグからリリーの親が見つかったとの連絡があった。
リリーの両親はまだ20代の若者で、子供の世話をせず女遊びを止めない夫を懲らしめてやろうと母親が考えた狂言だったのだ。
僕は2人を叱りつけた。グレッグの静止を無視してどれだけリリーに悪い事をしたのか、僕がこの子を見つけていなかったらこの小さな命はどうなっていたか…。
知らないうちに僕は泣いていた。リリーを抱きしめながら。そんな僕をリリーは小さな手で僕に抱き着いてきた。
後ろで大人しくしていたシャーロックは優しく頭を撫でてくれ、その優しさがさらに涙を誘った。
「…行っちゃったな」
「あぁ」
「………………」
「…僕がいる」
「……ぐすっ、…そうだな」
リリーは無事に両親の元へ戻った。
3人が乗っていったタクシーの去って行った方を僕がいつまでも眺めているとシャーロックが僕の腰に手を添えて抱き寄せて、安心させるように言葉を呟いた。
「ありがとう、シャーロック」
「全く、リリー以上に君は世話が焼ける」
「君に言われたくないよ、このソシオパス」
「フン、行くぞジョン!事件だ!」
「…あぁ!」
後日、リリーの掴まり立ちをしてとびっきりの笑顔を向けている写真が送られてきた。
…やっぱ、子供欲しいな。
-終-
「まぁーシャーロック、ジョン…その赤ちゃんどうしたの?」
うちに帰ると丁度ハドソンさんと出くわしてしまった。
事情を話すと知り合いから子育てに必要なものを借りてきてくれた……多いな。
「歯が生えてるから離乳食でいいわね。これにメニューが載ってるから参考にしてちょうだい。
赤ちゃんは夜泣きをする事があるからちゃんとあやしてあげるのよ?」
「分かりました」
「……」
「シャーロック、貴方もちゃんとお世話するのよ?ジョンだけに任せては駄目よ?」
「分かってる!」
「本当かしらね、それじゃおやすみ」
長々と説明をして部屋を出て行ったハドソンさん。シャーロックは乱暴にドアを閉めてソファーに丸くなって座った。
僕はキッチンで2人分のコーヒーを淹れて赤ん坊にはリンゴをすり潰したのを持ってきた。
「はい、シャーロック」
「ん」
「ほーらリリー、おやつだぞー」
「あうー」
「……ジョン」
「んー?」
「赤ん坊に名前をつけたのか」
「籠に付いてたカードに書いてあったんだ、この子の名前はリリーだって。ほら、あーん…」
「…あむぅ」
「良い子だな」
…なんか、楽しいなこうゆうの。
僕は男だから、いくらシャーロックを愛していたって…いくら望んだって彼の子供を産むことは出来ない。
だから、今リリーにおやつをあげているこの瞬間がとても幸せなんだ。
「美味しいか?」
「あぃ!」
「ふふっ、そうか」
「…(ジョンが今までにない喜びを感じている…)」
おやつをあげる事に夢中になっているとシャーロックが後ろから抱き着いてきた。
「っ!……シャーロック?」
「ジョン、僕は君が傍にいれば子供なんかいらない。君だけで十分幸せだ」
「!!…うん…」
メニューを見ながらの離乳食づくり。
一応手順通りに作ったが…リリーは食べてくれるだろうか…。
「リリー、ご飯だよ」
「きゃっきゃっ!…あむぅ…むちゃむちゃ…」
「……食べた……」
ほっと一安心だ、順調に食べてくれてる。あとはお風呂やらオムツやら…僕とシャーロックも風呂に行かなきゃな。
― ― ―
「はぁー……なんかどっと疲れたな」
「慣れない子育てをしたからな」
「…よく眠ってる」
僕とシャーロックはリリーを挟んでベッドに寝そべって可愛い寝顔を眺めていた。
ずっと、この生活が続いたら…。そんな事を考えていたら向かい側に寝ていたシャーロックがキスをしてきた。
「…シャーロック?」
「ジョン、僕は何があっても君の傍にいる。絶対だ。だからそんな不安そうな顔をするな」
「っ……突然何かと思ったら…人の心を読むなって言ってるだろ」
「見えるんだから仕方ない」
バカ…、と言いつつ彼の言葉に安心して僕は眠りについた。
― ― ―
1ヶ月過ぎた頃、グレッグからリリーの親が見つかったとの連絡があった。
リリーの両親はまだ20代の若者で、子供の世話をせず女遊びを止めない夫を懲らしめてやろうと母親が考えた狂言だったのだ。
僕は2人を叱りつけた。グレッグの静止を無視してどれだけリリーに悪い事をしたのか、僕がこの子を見つけていなかったらこの小さな命はどうなっていたか…。
知らないうちに僕は泣いていた。リリーを抱きしめながら。そんな僕をリリーは小さな手で僕に抱き着いてきた。
後ろで大人しくしていたシャーロックは優しく頭を撫でてくれ、その優しさがさらに涙を誘った。
「…行っちゃったな」
「あぁ」
「………………」
「…僕がいる」
「……ぐすっ、…そうだな」
リリーは無事に両親の元へ戻った。
3人が乗っていったタクシーの去って行った方を僕がいつまでも眺めているとシャーロックが僕の腰に手を添えて抱き寄せて、安心させるように言葉を呟いた。
「ありがとう、シャーロック」
「全く、リリー以上に君は世話が焼ける」
「君に言われたくないよ、このソシオパス」
「フン、行くぞジョン!事件だ!」
「…あぁ!」
後日、リリーの掴まり立ちをしてとびっきりの笑顔を向けている写真が送られてきた。
…やっぱ、子供欲しいな。
-終-
2/2ページ