暗黒武術会編
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「皆様大変ながらくお待たせいたしました!!
ただ今より一回戦第一試合の選手入場です
暗黒武術会 開会いたします!!!」
選手のみんなはリング中央に集まり戦い方と勝敗を話し合いで決める
私はとりあえず付き添いなのでリング外からみんなを見つめた
決まった勝負方法は1対1の5戦方式
「翼ちゃん、コイツ頼むぜ!」
『ん…がんばって』
桑原は未だ眠ったままの幽助を私に預けリング中央に向かった
いつ、起きるんだろう…
▽
第一試合 桑原vs鈴駒
鈴駒の武器、魔妖妖<デビルヨーヨー>に対し桑原は霊剣で戦うも苦戦をしいられた
ヨーヨーに両手足を捕まえられた桑原は天高く持ち上げられて叩きつけられた
これまでより高く持ち上げられ地面へ落とされそうになったとき
桑原は霊剣を地面に突き刺し、しならせた剣の反動で鈴駒に向かって飛んだ
突っ込んでいく桑原の顔面に向かって鈴駒はヨーヨーを放った
桑原の霊剣はヨーヨーの間をぬって曲がり
両者とも場外へと吹き飛び相討ちになった
カウントが始まり、鈴駒が先に立ち上がった
桑原も目を覚ましたが鈴駒のヨーヨーに捕まり
そのまま場外でテンカウントが宣言されて桑原の負けとなった
▽
第二試合 蔵馬vs呂屠
「蔵馬、ちょっとイタイ目にあわせてやるなんて考えるなよ
二度と刃向かう気にならんようにしてやれ」
「あぁ、わかってる」
蔵馬の試合が始まった
呂屠は右手を鎌状に変化させた
蔵馬は攻撃を楽々かわしていく
蔵馬がとどめをさそうとしたとき
呂屠の言葉に蔵馬が動きを止め
蔵馬の左頬には傷がついた
『(母親を人質に?)』
蔵馬は呂屠の言いなりとなってサンドバッグのように殴られた
小石を呂屠にぶつけるささやかな行動を最後に
その後もひたすら攻撃を受け続けた
呂屠が左手に持っていたスイッチを押そうとしたとき動きが止まった
蔵馬はそのスイッチを奪った
「最も危険な賭けなんだよ…
キミが一番楽でてっとり早いと思っている手段は
最も危険な…」
冷静だが怒りを感じる蔵馬の気配を感じた
「死ね」
その言葉とともに呂屠の体の内側から植物が出てきて
色とりどりの花を咲かせた
「皮肉だね
悪党の血の方が綺麗な花がさく」
「安心しろ使い魔は御主人様が死んだと同時に逃げ去った」
『蔵馬ならスイッチを押す前に倒せたんじゃないの?』
「気付いてたのか」
『読唇術、少しならね』
「バカな野郎だ
あれは殺してくれといってるのも同じ作戦だ」
観客の声が一際大きくなった
是流がリングの上に上がったことで会場は盛り上がりを見せた
「…やつが大将じゃないのか」
「じゃ、あとのふたりはもっと強いのかよ!?」
「いや…ヤツがあの中では一番強いのは間違いない
ふざけた奴等のことだ
順番もジャンケンで決めたんだろうぜ
オレが行く
あいつは昨日なめたマネをしてくれたからな」
『なめたマネ?』
「…ふん」
翼の顔をちらりと見やってから
飛影はリングへと足を向けた
『怒ってる?』
「さあ、彼なりの意気込みじゃないですか?」
『?』
▽
「火の妖気、火炎術者か…
コップの切り口を見たぜ
細い刃で切ったように見えるがはしが少し溶けていた…
技が荒いな」
「…それがどうした?
ネズミ臭い邪眼師ごときにとやかく言われる覚えはないい
さっさと片付けて翼を俺のものにする」
「ふざけたヤローだ…生きて帰れると思うなよ」
第三試合 飛影vs是流
是流は妖気を放出してみせた
そして一瞬のうちに飛影の腹を貫き、消し炭にした
かに思えたが飛影はその妖火をものともせず身にまとっていた
「オレと当たったのが運のつきだ
喜べ!!貴様が人間界での邪王炎殺拳の犠牲者第一号だ!!」
飛影の周りには黒い炎が現れた
「邪王炎殺拳…!!
まさかあれは人間界では使えない正真正銘
魔界の拳のはず…」
「今はまだオレ自身でコントロールしきれん!!
だが近いうちに完全な技にしてみせる」
「く…黒い炎…!!
魔界の炎を召喚したというのか!!」
「右腕だけで十分だな
加減はできん…気の毒だがな
見えるか!?
貴様の火遊びとは一味違う魔を秘めた本当の炎術が…
邪眼の力をなめるなよ」
『飛影…』
「くらえーー!!
炎殺黒龍波!!」
飛影の右腕から放たれた黒炎は龍の形をなし是流に襲いかかった
そのまま闘技場の壁に激突し
是流の形をした影を残し消え去った
「全て焼きつくしてやった…
この世に残ったのはあの影だけだ」
「勝者飛影!!」
「っしゃーザマーミヤガレ!!
スカッとしたぜ これで2対1だ!!
ーーと言いてえところだがとてもそんな気分じゃねーぜ
飛影はいつ敵にまわってもおかしくない…
その上あんなスゲー技が…」
「くく 安心しろ
この大会が終わるまではこっち側にいてやる
オレの邪王炎殺拳もカンペキではないからな」
ポケットに入れた飛影の右腕を翼は掴んだ
「…なんだ」
『なんだじゃない…これ』
「だまれ」
『でも…』
「貴様はこれにこりたら安請け合いなどせんことだ」
『安請け合い…?』
飛影は翼の腕を振り払いリングへ視線を向けた
「昨日是流が勝ったら翼を自分のものにするって言ってたからピリピリしていたんだよ」
『…その話にのるとは言ってないけど』
「この世界は力が全てだからね」
『そう…』
飛影の方へと目を向けたとき
リングを挟んで向こう側にいた六遊怪チームの二人の首が飛んだ
そしてモヒカンの大男が現れた
奇妙な妖気を発しながら
その妖気に気付いたのかやっと幽助が起きた
「すげー酒の臭いだな
目がすっかり覚めちまったぜ」
『幽助!』
「おう、ちょっくらいってくるぜ」
幽助は酎という大男の待つリングへと上がった
▽
第四試合 幽助vs酎
酎は酔拳の使い手で動きはムダがなくしなやかで速い
幽助は軽く場外へ吹き飛ばされたが
ブロックしていた幽助はリングに戻った
霊丸を披露しあと3発が限界であることも伝えた
幽助はきっとあの酎を気に入り正面から戦いたいのだろう
酎は深酒でよりパワーアップし
エネルギー球を撃ち合うも互角
肉弾戦もほぼ互角の戦いを見せた
互いの力を使い果たした2人は
ナイフエッジ・デスマッチで決着をつけることになった
互いに一歩も退かぬ殴り合いが続いた
そして互いに繰り出した切り札のヘッドバット
これに勝利したのは幽助だった
どんな頭してるんだろう
「勝者浦飯!!
よって3-1で浦飯Tの勝利です!!」
『初勝利、おめでとう』
一回戦は無事に勝利することができた
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