霊界探偵編
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幽助によって桑原の家に招かれた
霊界のトップを見てみたい
それから幽助の力量にあう指令なのか確かめたいという理由で
霊界からの次の指令のビデオテープを一緒に見せてもらうことになった
桑原の家に着いたら
桑原は座布団や飲み物を用意して歓迎してくれた
幽助とぼたんは何か言い争いをしていた
「オイどーでもいーから早く見よーぜ
気になってしょーがねーよ」
「お前今回見るだけで協力する気ねーだろ」
桑原の一言でとりあえずビデオテープを見ることになった
テレビに映ったのは大きな帽子を被りおしゃぶりをくわえた子どもだった
そのコエンマ曰く、
今回の任務はひとりの少女を救出すること
氷女と呼ばれる妖怪で、その涙は氷泪石と呼ばれる
その宝石をせしめるため人間に捕らえられているという
その少女の姿を見た瞬間
桑原は立ちあがり助けに向かった
場所や行き方も知らずに……
ほんとに真っ直ぐだな
その後のビデオで明らかになったことは
少女の名は雪菜で飛影の妹だということ
「で、 翼も来てくれんのか?」
『気になることがあるから…頑張って』
「そっかーしょーがねーな!
いっちょやってくるぜ!」
そして幽助はしばらくして場所がわからないと帰ってきた桑原とともに
雪菜の救出へと向かった
▽
《だして……ここからだして…
いやだっ…離して!
もうやめて…》
ビデオを見て少しだけ思い出した
もやがかかったよう…だけど心が震える嫌な過去
自由がなく捕らえられるなんて許せない
フードを被り口許を隠して、黒い影を追った
黒い影はこちらに気付くと素早く身を翻し切りかかってきた
指先に霊気を集中させ剣をいなしてみせた
「貴様か…何の用だ」
『邪魔しない…付いていくだけ』
「貴様に何の得がある」
『あの子に自由をあげたい
捕らわれたままでいると闇に引きずり込まれそうになるから』
「……
なら幽助に付いていけばいいだろう」
『相手の数や力量が分からないのに
正面からただ突っ込むのは、得策じゃない
今回のようにどうしても助けたい人がいる場合は
二手に別れている方がいい』
「…勝手にしろ」
『分かった』
「(ふんっオレのスピードで置いていってやるぜ)」
『(そんなに妹を早く助けたいのか)』
飛影との超スピード鬼ごっこ(?)が始まった
▽
垂金の屋敷に着くと幽助と桑原の気配を感じた
どうやら順調に敵を倒しているようだ
少女の気を探るも感じられない
が、急に微かだか清らかな妖気を感じた
『いた』
「行くぞ」
飛影と同じく気配を消したまま少女の気を頼りに近付いた
その間にも幽助と桑原のすぐ近くで強い妖気が発せられた
ここはふたりを信じるしかない
屋敷に入りとりあえず黒服のやつらを蹴散らし進み
ついに少女の気配がする部屋にたどり着いた
少女と数人の黒服たちとひどい顔の男がいた
大きな窓越しに桑原が敵に霊剣を刺すところが見えた
手早く黒服をノした飛影はひどい顔の男…恐らく垂金の前に立った
「残ったのは…貴様だけだ」
『手を出して』
私は雪菜に手を出させ腕を絞めていた縄をほどき
軽く治療を施した
「呪符の結界に閉じこめていたとはな…
邪眼でいくら探しても見つからなかったわけだぜ…
しかしそこから出したのが運の付きだな…」
「わ、た…助け…」
ドゴォ
飛影は垂金を殴り飛ばした
殺気を込めて2発目を繰り出したとき
私はそれを受け止めた
「貴様…何のつもりだ…!!」
『幽助の仲間は私も大切…
だから飛影が霊界に捕まるのは阻止したい
どうしてもコロスなら私がする』
「!!何っ?!」
『ちゃんと見届けなきゃ、倖せな姿を』
「……ふんっ」
飛影は殺気を抑え心配そうな顔をしている雪菜を見てから口を開いた
「…殺しはせん
あいつの薄汚い命で雪菜をよごしたくないからな」
『そう、早とちりした
気が済むまでボコるのは賛成』
「もういい…興醒めだ」
「あ…ありがとうございます」
「あの…あなたは…?」
「…仲間さ、あいつらのな」
「あなたも、ありがとうございます」
『私は何もしてない
飛影と下のふたりのおかげ
…よく、頑張ったね…』
私は雪菜の髪を撫でた
それはばぁちゃんがたまにする私を落ち着かせる行動
雪菜は一筋の涙を流した
「ありがとう、ございます!
は!そうだわ、大変!」
雪菜は大きな窓を一瞥し、幽助と桑原のもとへ向かった
彼女の去った後には一粒の美しい氷泪石が落ちていた
それを拾い眺めると心が浄化されるようだった
『キレイ…彼女そのものみたい』
「……」
『はい』
「なんだ」
『飛影が持ってた方がいいかと…』
「貴様が拾ったんだろ」
『名乗らないならせめて、持ってたら?』
「…貴様が、持っていろ」
『そう』
窓の下では幽助と桑原と雪菜が見えた
桑原によって倒された敵…
とてつもない違和感を感じた
早くここから去った方がいいかも…
すると幽助が部屋に入ってきた
「あ!飛影に翼!
オメー来ねえっていってなかったか?」
『気になることがあるって言っただけで行かないとは言ってなかったよ』
「なんだよーそれなら早く言えよなー」
「くだらん」
『早く帰ろう
彼女の治癒もした方がいい』
「そうだな…ここは嫌な思い出の場所だしな」
「ふんっ」
『私も先帰ってる』
「おお、じゃぁな!」
帰るため飛影の後を追っていると飛影から言葉が投げつけられた
「おい…」
『…?』
「今回は暴れたりなかった…
今度手合わせをしろ、翼」
『いつでもいいよ』
初めて名前を呼ばれた
少しは認められたのだろうか
_